母音 | f=神聖子音 k=男性子音 m=女性子音 | 形容詞・母音の意味 |
a | ? | あめく・あくがる 憧れる 感情表現 |
i | 老人:おきな 老女:おみな 神聖美称:ひほ (「ふぃふぉ」="Fi-Fo"=「ひこ」に転じた) 男性美称:ひこ (「ふぃこ」="Fi-Ko"=「ふぃふぉ」からの転) 巫女・皇子:みこ (「ふぃこ」からの転) | ひひめく・ゐやぶ 忌む・敬う |
u | 男:をぐな (童子) 女:をむな (おんな) | うめく・うつくし 威嚇・警戒 立派・完璧 |
e | 姫系:ひめ (魅力ある高貴な娘※「ひも」よりも美称となった) 妹系:いめ (えもいはぬ様な魅力の妹※関係コラム) 乙女:をとめ 少女:めのこ | えもいはず 気配・五感 魅力 |
o | 姫系:ひも (「ひこ」に対する女性美称※捨てられた語句) 妹系:いも (愛しい人) 青年:をとこ 少年:をのこ (「このこ」からの転 くぉ(kwo)→を(wo)) | をめく・をかし 畏れる 可愛いらしい |
どこまでも青く、晴れあがった空の下、今日は、ムラのマツリの日じゃ。 子供らは、ワラを集め、女は、家の中で、紐を綯ってておった。 そこに男が、声をかけた。 「ひも! ひも!」 女は、綯ったばかりの紐を、両手いっぱいに抱えて、男に渡したじゃろう。 ムラの男たちは、ムラの中央の広場に集まっておった。 男たちは、紐を集めて、太い縄を寄り合わせているところじゃった。 縄は、どんどん、太く、長くなっていった。 ムラビトは、縄の仕上がりに満足し、 男たちが担ぎ上げ、ムラはずれの森の中へと運んでいった。 この縄を、森の中の、大きな大きな木と木の間に締めようじゃないか。 カミの祟りを、鎮めるためにと。 森のモノノケが、ムラに入って来ぬようにと。 縄を使って、森への道を閉めようじゃないか。 ムラに通じる山道の、巨大な二本の木々の間に、出来たばかりの縄が結ばれた。 縄が外れぬよう、しっかりと縄を引こう。 男たちは、互いに声をかけあった。 「ひこ! ひこ!」 そして、立派な縄が、森の入り口に掲げられた。 カミから、ムラを守る、シメナワじゃ。 男たちは、うやうやしく、森を後にしていった。 ムラでは、女たちが、男の帰りをまっていた。 |
母音 | t=人・手・方向子音 | 備考 | 形容詞・母音の意味 |
a | た たりる (足りる) たたく たたる (祟る) | 人を数えるときに「たり」を使うのは、 「て・あり=(手が足りる)」の意味か? | あめく・あくがる あふ・あそぶ あまた・あらはす 憧れる・存在 会う・合う 感情表現 |
i | ち ち (血)・ちち (乳) ちる (散る) ち (方向) | 「あっち・そっち・こっち」は、 遠距離の方向を示す。 | ひひめく・ゐやぶ 忌む・敬う |
u | つ つむ・つく・つくる つめる・あつめる | 物を数えるときに「つ」を使うのは、 「物を集める」の意味。 | うめく・うつくし 威嚇・警戒 立派・完璧 |
e | て て (手・方向) | 「かみて・しもて・みぎて・ひだりて」は、 近距離の方向を表す。 | えもいはず 気配・五感 魅力 |
o | と とる (取る) ひと (人) | 言葉で、物を繋げるときに、 「〜と、〜と」と、言う。 | をめく・をかし をさむ・をしむ 畏れる 可愛いらしい 物を得る |