天譲日天狭霧国禅月国狭霧 (あめゆずるひあめのさぎり くにゆずるつきのくにのさぎり) | 旧事本紀では、最古の神? |
高皇産霊・高皇産巣日 (たかみむすひ) | 造化三神 天御中主に次いで高天原に現れる。 |
神皇産霊・神産巣日 (かみむすひ) | 造化三神 天御中主、高御産巣日に次いで高天原に現れる。 |
興台産霊・(興台産巣日?) (こことむすひ) |
興台産霊の子である天児屋根(あめのこやね)は、中臣連の祖。 祝詞(のりと)・寿詞(よこと)・言霊の神とされる。 天照大神が、天岩戸隠れしたとき、 太祝詞(ふとのりと)を読んだ。 興台産霊は、兵主神(ツワモノヌシ)と同一か? 兵主神社は、大己貴命、八千戈、葦原醜男、大物主を祀る。 御神体は「矛」で、武器・鍛冶の神とも。 天日矛・天日槍と同一とも? |
火産霊・(火産巣日?) (ほむすひ) 火之迦具土・(日之迦具土?) (ひのかぐつち) 稚産霊・和久産巣日 (わくむすひのかみ) | 火産霊=火之迦具土=火の神。 日の神? 稚産霊=五穀の神。 カグツチの子。 若産霊か? 古事記では、イザナミがカグツチを生んだ時、尿から生まれる。 |
大日靈貴 (おおひるめむち) 稚日女 (わかひるめ) | 天照大神=太陽神。 稚日女がスサノヲのせいで死に、 アマテラスは天岩戸へ隠れる。 |
天日矛・天日槍・日鉾 (あめのひほこ) | 新羅皇子。 田島守の祖。 垂仁天皇の代、六種の神宝を携え、近江・後但馬へ移り住む。 但馬の瀬戸の岩戸を切り開いて干拓し、耕地にした。 天の岩戸は、その投影か? 日本書記では、天岩戸で天照大神の姿を映すため、 紀伊国の日前神(ひのくまのかみ)が、 石凝姥(いしこりどめ)を工(たくみ)として、日矛(鏡か?)を作る。 鹿の皮を丸剥ぎにした鞴(ふいご)を用いて、 天香山の金で、鋳造した。 日前神(ひのくまのかみ)・日矛神(ひぼこのかみ) 日前神宮(ひのくまじんぐう)の御祭神は、 日像鏡(ひがたのかがみ)。 國懸神宮(くにかかすじんぐう)の御祭神は、 日矛鏡(ひぼこのかがみ) 神功皇后の母方の祖とも。 「ホコ(矛)」=「ヒコ(彦)」か? |
饒速日(にぎはやひ) | 天忍穂耳(あめのおしほみみ)の子。 天照大神の孫。 瓊瓊杵(ににぎ)は、弟らしい。 物部氏の祖。 父は、天忍穂耳で、別名は、 正哉吾勝勝速日天忍穂耳 (まさかあかつかつはやひあめのおしほみみ) 旧事本紀では、饒速日=天火明? 饒速日は、天道日女(あめのみちひめ)と結婚し、 天香具山(あまのかぐやま)を子とする。 天香具山は、日本書紀では、天火明の子。 |
甕速日(みかはやひ) 樋速日(ひはやひ) | イザナギが、カグツチを切った時に、 剣のつばからしたたる血から生まれる。 |
泉津日狭女(よもつひさめ) | 泉津醜女(よもつしこめ)とも。 ヨミの国の女神。 ヨミの国で、ウジのわいたイザナミの姿を見たイザナギを襲う。 |
八十枉津日(やそまかつひ) 神直日(かんなおひ) 大直日(おおなおひ) | イザナギが黄泉の国から戻り、禊をしたときに生まれる。 その時、次の神も生まれる。 底津少童(そこつわたつみ) 中津少童(なかつわたつみ) 表津少童(うはつわたつみ) (安曇連らが祀る) 底筒男(そこつつお) 中筒男(なかつつお) 表筒(うはつつのお) (住吉大神) |
宇気比・誓約・(宇気日?) (うけひ) | 天照大神と素戔嗚(すさのを)の契約・賭けのこと。 次の神が生まれる。 田心姫(たごりひめ)・田霧姫(たぎりひめ) 湍津姫(たぎつひめ)・湍津嶋姫(たぎつしまひめ) 市杵嶋姫(いちきしまひめ)・瀛津嶋姫(おきつしまひめ) (宗像三神) 天忍穂耳(あめのおしほみみ) 天穂日(あめのほひ)←出雲土師連の祖 天穂日(あめのほひ)の子は、建比良鳥命(たけひらとり)。 出雲国造・无邪志国造・上菟上国造・下菟上国造 ・伊自牟国造・津島県直・遠江国造等の祖。 天津日子根(あまつひこね)←凡川内直・山代直の祖 活津日子根(いくつひこね) 熊野楠日(くまのくすひ) 「比」は「日」と同じ甲音の漢字なので「うけ日」とも読める。 一書では、火速日(ひのはやひ)が生まれる。 |
活津日子根(いくつひこね) 天津日子根(あまつひこね) 熊野楠日(くまのくすひ) 火速日(ひのはやひ) 天穂日(あめのほひ) | 天照大神と素戔嗚(すさのを)の誓約(うけひ)で生まれた。 日子=彦 |
天忍日(あめのおしひ) | 高皇産霊系。 大伴連の祖。 天孫降臨で、天津久米(あまつくめ)と共に軍事に関わる。 天津久米は、久米氏の祖。 故こに天忍日命、天津久米命の二人、 天の石靫(いはゆぎ)を取り負ひ、 頭椎(くぶつち)の大刀を取り佩き、 天の波士弓(はじゆみ)を取り持ち、 天の眞鹿兒矢(まかこや)を手挾み、 御前(みさき)に立ちて仕へ奉りき。 (古事記) |
天日別(あめのひわけ) 天日鷲(あめのひわし) 天目一箇(あまのまひとつ) | 天日別は、 大和で即位した神武天皇の勅命で伊勢国を平定する。 国津神・伊勢津彦を信濃国水内郡に追い払う。 天日鷲は、天孫降臨時の、経津主の尖兵。 阿波・忌部の祖。 麻植神・木綿・和紙(わし)を造る。 天目一箇は、鍛冶集団。 一つ目=太陽=日・火=鍛冶の神か? 日食を、太陽の瞬きとすれば、太陽=一つ目。 オオヒルメムチは、「大昼目睦」? 昼目(ひるめ)=太陽=昼間(ひるま) 天孫降臨で、ニニギに随伴した神・五伴緒(いつのとものを) 天児屋(あめのこやね)・中臣連の祖 太玉・布刀玉(ふとだま)・忌部首の祖 天宇受売(あめのうづめ)・猿女君の祖 石凝姥(いしこりどめ)・作鏡連の祖 玉祖命(たまおや)・玉祖連の祖 筑紫の日向の高千穂に随伴して降りた神。 天石戸別(あまのいわとわけ) 天忍日(あめのおしひ) 天津久米(あまつくめ) 手置帆負(たおきほおい) 彦狭知(ひこさしり) 天目一箇(あまのまひとつ) 天日鷲(あめのひわし) 櫛明玉(くしあかだま) 太玉命(忌部氏の祖)に従う神。 天日鷲命(あめのひわし)阿波国忌部の祖・織物 手置帆負(ておきほおい)讃岐国忌部の祖・矛竿・竹 彦狭知(ひこさしり)紀伊国忌部の祖・楯 櫛明玉命(くしあかるたま)出雲国玉作の祖・玉造り 天目一箇(あまのまひとつ)筑紫・伊勢忌部の祖・鍛冶 |
日名照額田毘道男伊許知邇 (ひなてりぬかたびちをいこちに) 比那良志毘売・(日那良志?) (ひならしひめ) |
大国主(おおくにぬし)系の神。 阿遅鋤高日子根(あぢすきたかひこね)・迦毛(かも)大御神 高比売(たかひめ)・下光比売(したでるひめ) 神屋楯比売(かむやたてひめ)・事代主(ことしろぬし) 八嶋牟遅(やしまむぢ)・鳥取(ととり)・鳥鳴海(とりなるみ) 日名照額田毘道男伊許知邇(ひなてるぬかたびちをいこちに) 国忍富(くにおしとみ)・葦那陀迦(あしなだか)・八河江比売(やがはえひめ) 速甕之多気佐波夜遅奴美(はやみかのたけさはやぢぬみ) 天之甕主(あめのみかぬし)・前玉比売(さきたまひめ) 甕主日子(みかぬしひこ)・淤加美(おかみ)・比那良志比売(ひならしひめ) 多比理岐志麻流美(たひりきしまるみ) 比々羅木之其花麻豆美(ひひらぎのそのはなまづみ) 活玉前玉比売(いくたまさきたまひめ)・美呂浪(みろなみ) 敷山主(しきやまぬし)・青沼馬沼押比売(あをぬうまぬおしひめ) 布忍富鳥鳴海(ぬのおしとみとりなるみ)・若尽女(わかつくしめ) 天の日腹の大科度美(あめのひばらのおほしなどみ) 天狭霧(あめのさぎり)・遠津待根(とほつまちね) 遠津山岬多良斯(とほつやまさきたらし) |
天造日女 (あめのみやつこひめ) |
籠神社(このやしろ)の海部氏勘注系図によると 彦火明の七代目孫建田勢命(たけだせのみこと)並ぶ、 ひとりの女性の名らしい。 宇那比姫命(うなひひめ) 天造日女命(あめのみやつこひめ) 大倭姫(おおやまとひめ) 竹野姫(たけのひめ) 大海靈姫(おおあまのひるめひめ) 日女命(ひめみこと) 日女=姫 |
天日方奇日方 (あめのひかたくしひかた) |
溝咋神社の祭神系図では、素盞鳴・大国主の子孫。 事代主と溝咋耳命(みぞくいみみのみこと)の娘、 玉櫛媛(たまくしひめ)の子。 妹の媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)は、 神武の正妃。 天日方奇日方(あめのひかたくしひかた)は、初代宰相という。 古事記では、媛蹈鞴五十鈴媛命は、大物主命/大国主命と、 玉櫛媛命/勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)の娘。 |
日女道丘(ひめじおか) 少日子(すくなひこ) | 姫路城のある姫山。 播磨国風土記によると、大己貴命に反抗した火明命が、 難破させた舟から蚕子が流れ着いた地。 繭の古語=ひめぢ=ひめこ?→ひも(紐)? 少日子=少彦名(すくなひこな)は、日女道丘神と約束し、 この丘に食物や筥や食器などを用意したという。 近くに、加古(かこ)川がある。 |
倭迹々日百襲姫 (やまとととひももそひめ) 武日照(たけひなてる) 奇日方天日方武茅渟祇 (くしひかたあまつひかた たけちぬつみ) | 崇神天皇の代、百襲姫は、大物主神を祀らせ、 祭主を、大田田根子(おおたたねこ)に指名した。 大田田根子の父は、大物主大神。 母は、活玉依姫(陶都耳の娘)。 また、奇日方天日方武茅渟祇の娘とも。 武日照=建比良鳥(たけひらとり)とも。 崇神天皇は群臣をあつめ、 武日照命が、天から持ち帰った神宝が、 出雲大神の宮殿に収蔵してあるので見たいと言った。 |
白日神(しらひ) 聖神・(日知?)(ひじり) 夏高津日(なつたかつひ) 向日神(むかひ) | 大年神(おおとしのかみ)の神裔。 白日(しらひ)は、新羅からの外来神という説も。 聖(日知り)は、暦を知る以前の神か。 夏高津日は、 羽山戸(はやまと)と大氣都比売(おおげつひめ)の子。 四大神社の祭神。 春若年神・夏高津日神・秋比売神・冬年神 |
天稚彦・天若日子 (あめわかひこ) | 高皇産霊の命令で、葦原中つ国の平定に向かう。 大国主の娘・下光比売(したでるひめ)と結婚して、 復奏しなかった。 後に、矢の射返しで死ぬ。 |
猿田日古 (さるたひこ) | ニニギが天降りするとき、案内のため現れる。 天宇受売(あめのうずめ)に送られて、 伊勢の狭長田(さなだ)の五十鈴(いすず)へ行く。 阿耶訶(あざか)で漁をしているときに、 比良夫貝(ひらぶかい)に手をはさまれて水死。 後代に、阿部比羅夫(あべのひらふ)という英傑がいるが……? |
夜麻登登母母曾毘売 (古事記) | ||||
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夜麻 やま |
登登 とと |
母母 もも |
曾 そ |
毘売 ひめ |
夜麻+登が、後に 「やまと」に転じたのか? 「やまと」の名を持つ、 上級の神はいない 大年神の子に、 羽山戸(ハヤマト)がいるのみ 「やまと」は、新しい造語 天皇の名前に冠するヤマトも 後代に付けられた 大いなる美称 |
「と=十」 「とと=百?」 「いろと」=弟 大いなる尊称 |
「も=十?」 「もも=百」 「いろも」=妹 物部氏系か? 大いなる尊称 |
「そ=十」でもある 「いろせ」=兄 「そ」は、 熊襲(くまそ)等、 「位」を意味する 大いなる尊称 |
日女=姫 「ヒ」系の妃 大いなる敬称 |
倭迹々日百襲姫 (日本書記) | ||||
倭 やまと |
迹々日 ととひ |
百 もも |
襲 そ |
姫 ひめ |
夜麻+登が、後に 「やまと」に転じたのか? 後に「大倭」「大和」 「日本」の号に変わる |
「トトヒ」とは、 「ハヤヒ」と同じ、 「ヒ」系の敬称 日本書紀では、 「ヒ」の系譜に 組み込まれた |
「モモ」が尊称なら 大いなる数の意味 この時代から、 「百」の意味になった |
「モモソ」とは、 「物部氏の祖」か? |
「日女(ヒメ)」は、 「姫」として一般化した |