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謎の「ヒ」の系譜


March.3.2005





かおる
と、言うか、前回は、あれだけ神様の名前を調べたあげくに、
あ〜ゆ〜オチを仕掛けるというのは、いかがなものでしょうか?
つづき
オチとはなんじゃ!
非常に高い知見に満ちた結論に結びついたと思うが?
かおる
いや、それにしてもですね……。

つづき
結びついた? はて、そういえば「結び」とは何じゃろうのぉ?

かおる
はぁ?

つづき
ムスビ」という名の神は、高皇産霊・神皇産霊などが知られておるが、
いずれも非常に神格が高い。 そして他に「ムスビ」という名を持つ神はほとんどおらぬ。
かおる
何か、意味があるとお考えで? 「ムスビ=結ぶ」なので、
八百万の神様の上に位置しててもおかしくないでしょう?
つづき
ムスビ=結ぶ」なら、山や海の神にも、それぞれの管轄があるのじゃから、
ウミムスビ・ヤマムスビ」なる、結びの神が沢山いてもよいはずであろう?
かおる
それは言えますねえ……。
ということは、「ムスビ」という言葉自体が、非常に高貴な言葉だったと?
つづき
いかにも! 八百万の神が生まれた古代には、「ムスビ」という言葉自体が無かったに違いない。
神道」が生まれ、神を統括する必要が生じてから、「ムスビ」は生まれたのではないか?
かおる
高皇産霊・神皇産霊は、新しく造られた神様ということでしょうか?
たしかに、古代豪族・氏族・国造などの祖神を結びつける神のようです。
つづき
ムスビ」は、本当は「ムスヒ」だったのではないか?
産霊(むすび)」は、「産巣日(むすひ)」とも書くじゃろう?

高皇産霊(たかみむすび)=高皇産巣日(たかみむすひ)


高皇産巣日(たかみむすひ)は、
一族」だったっ!!




かおる
また、この前の話ですか〜。 「一族」は、関係ないでしょう〜?
昭和の伝記ロマンの世界じゃないですか〜。
つづき
そう言う出ない。 ここで、今一度「」についても考察してみようぞ。
産霊・産巣日(むすひ)」も含めて「」の神様を集めて見ると、このようになるな。



」とは、どういう意味なのか?


」の付く、神様。

天譲日天狭霧国禅月国狭霧
(あめゆずるひあめのさぎり
くにゆずるつきのくにのさぎり)
旧事本紀では、最古の神?
高皇産霊・高皇産巣日
(たかみむすひ)
造化三神
天御中主に次いで高天原に現れる。
神皇産霊・神産巣日
(かみむすひ)
造化三神
天御中主、高御産巣日に次いで高天原に現れる。
興台産霊・(興台産巣日?)
(こことむすひ)
興台産霊の子である天児屋根(あめのこやね)は、中臣連の祖。
祝詞(のりと)・寿詞(よこと)・言霊の神とされる。
天照大神が、天岩戸隠れしたとき、
太祝詞(ふとのりと)を読んだ。

興台産霊は、兵主神(ツワモノヌシ)と同一か?
兵主神社は、大己貴命、八千戈、葦原醜男、大物主を祀る。
御神体は「矛」で、武器・鍛冶の神とも。
天日矛・天日槍と同一とも?
火産霊・(火産巣日?)
(ほむすひ)
火之迦具土・(日之迦具土?)
(ひのかぐつち)
稚産霊・和久産巣日
(わくむすひのかみ)
火産霊=火之迦具土=火の神。 日の神?

稚産霊=五穀の神。 カグツチの子。 若産霊か?
古事記では、イザナミがカグツチを生んだ時、尿から生まれる。
大日靈貴
(おおひるめむち)
稚日女
(わかひるめ)
天照大神=太陽神。

稚日女がスサノヲのせいで死に、
アマテラスは天岩戸へ隠れる。
天日矛・天日槍・日鉾
(あめのひほこ)
新羅皇子。 田島守の祖。
垂仁天皇の代、六種の神宝を携え、近江・後但馬へ移り住む。
但馬の瀬戸の岩戸を切り開いて干拓し、耕地にした。
天の岩戸は、その投影か?

日本書記では、天岩戸で天照大神の姿を映すため、
紀伊国の日前神(ひのくまのかみ)が、
石凝姥(いしこりどめ)を工(たくみ)として、日矛(鏡か?)を作る。
鹿の皮を丸剥ぎにした鞴(ふいご)を用いて、
天香山の金で、鋳造した。

日前神(ひのくまのかみ)・日矛神(ひぼこのかみ)

日前神宮(ひのくまじんぐう)の御祭神は、
日像鏡(ひがたのかがみ)。
國懸神宮(くにかかすじんぐう)の御祭神は、
日矛鏡(ひぼこのかがみ)

神功皇后の母方の祖とも。

「ホコ(矛)」=「ヒコ(彦)」か?
饒速日(にぎはやひ)天忍穂耳(あめのおしほみみ)の子。 天照大神の孫。
瓊瓊杵(ににぎ)は、弟らしい。 物部氏の祖。

父は、天忍穂耳で、別名は、
正哉吾勝勝速日天忍穂耳
(まさかあかつかつはやひあめのおしほみみ)

旧事本紀では、饒速日=天火明?
饒速日は、天道日女(あめのみちひめ)と結婚し、
天香具山(あまのかぐやま)を子とする。
天香具山は、日本書紀では、天火明の子。
甕速日(みかはやひ)
樋速日(ひはやひ)
イザナギが、カグツチを切った時に、
剣のつばからしたたる血から生まれる。
泉津日狭女(よもつひさめ)泉津醜女(よもつしこめ)とも。 ヨミの国の女神。
ヨミの国で、ウジのわいたイザナミの姿を見たイザナギを襲う。
八十枉津日(やそまかつひ)

神直日(かんなおひ)

大直日(おおなおひ)
イザナギが黄泉の国から戻り、禊をしたときに生まれる。
その時、次の神も生まれる。

底津少童(そこつわたつみ)
中津少童(なかつわたつみ)
表津少童(うはつわたつみ)
(安曇連らが祀る)

底筒男(そこつつお)
中筒男(なかつつお)
表筒(うはつつのお)
(住吉大神)
宇気比・誓約・(宇気日?)
(うけひ)
天照大神と素戔嗚(すさのを)の契約・賭けのこと。
次の神が生まれる。


田心姫(たごりひめ)・田霧姫(たぎりひめ)
湍津姫(たぎつひめ)・湍津嶋姫(たぎつしまひめ)
市杵嶋姫(いちきしまひめ)・瀛津嶋姫(おきつしまひめ)
(宗像三神)

天忍穂耳(あめのおしほみみ)
天穂日(あめのほひ)←出雲土師連の祖
天穂日(あめのほひ)の子は、建比良鳥命(たけひらとり)。
出雲国造・无邪志国造・上菟上国造・下菟上国造
・伊自牟国造・津島県直・遠江国造等の祖。

天津日子根(あまつひこね)←凡川内直・山代直の祖
活津日子根(いくつひこね)
熊野楠日(くまのくすひ)


「比」は「日」と同じ甲音の漢字なので「うけ日」とも読める。

一書では、火速日(ひのはやひ)が生まれる。
活津日子根(いくつひこね)
天津日子根(あまつひこね)
熊野楠日(くまのくすひ)
火速日(ひのはやひ)
天穂日(あめのほひ)
天照大神と素戔嗚(すさのを)の誓約(うけひ)で生まれた。


日子=彦
天忍日(あめのおしひ)高皇産霊系。
大伴連の祖。

天孫降臨で、天津久米(あまつくめ)と共に軍事に関わる。
天津久米は、久米氏の祖。

故こに天忍日命、天津久米命の二人、
天の石靫(いはゆぎ)を取り負ひ、
頭椎(くぶつち)の大刀を取り佩き、
天の波士弓(はじゆみ)を取り持ち、
天の眞鹿兒矢(まかこや)を手挾み、
御前(みさき)に立ちて仕へ奉りき。
(古事記)
天日別(あめのひわけ)
天日鷲(あめのひわし)
天目一箇(あまのまひとつ)
天日別は、
大和で即位した神武天皇の勅命で伊勢国を平定する。
国津神・伊勢津彦を信濃国水内郡に追い払う。

天日鷲は、天孫降臨時の、経津主の尖兵。
阿波・忌部の祖。 麻植神・木綿・和紙(わし)を造る。

天目一箇は、鍛冶集団。
一つ目=太陽=日・火=鍛冶の神か?
日食を、太陽の瞬きとすれば、太陽=一つ目。
オオヒルメムチは、「大昼目睦」?
昼目(ひるめ)=太陽=昼間(ひるま)



天孫降臨で、ニニギに随伴した神・五伴緒(いつのとものを)
 天児屋(あめのこやね)・中臣連の祖
 太玉・布刀玉(ふとだま)・忌部首の祖
 天宇受売(あめのうづめ)・猿女君の祖
 石凝姥(いしこりどめ)・作鏡連の祖
 玉祖命(たまおや)・玉祖連の祖

筑紫の日向の高千穂に随伴して降りた神。
 天石戸別(あまのいわとわけ)
 天忍日(あめのおしひ)
 天津久米(あまつくめ)
 手置帆負(たおきほおい)
 彦狭知(ひこさしり)
 天目一箇(あまのまひとつ)
 天日鷲(あめのひわし)
 櫛明玉(くしあかだま)


太玉命(忌部氏の祖)に従う神。
 天日鷲命(あめのひわし)阿波国忌部の祖・織物
 手置帆負(ておきほおい)讃岐国忌部の祖・矛竿・竹
 彦狭知(ひこさしり)紀伊国忌部の祖・楯
 櫛明玉命(くしあかるたま)出雲国玉作の祖・玉造り
 天目一箇(あまのまひとつ)筑紫・伊勢忌部の祖・鍛冶
日名照額田毘道男伊許知邇
(ひなてりぬかたびちをいこちに)
比那良志毘売・(日那良志?)
(ひならしひめ)
大国主(おおくにぬし)系の神。
 阿遅鋤高日子根(あぢすきたかひこね)・迦毛(かも)大御神
 高比売(たかひめ)・下光比売(したでるひめ)
 神屋楯比売(かむやたてひめ)・事代主(ことしろぬし)
 八嶋牟遅(やしまむぢ)・鳥取(ととり)・鳥鳴海(とりなるみ)
 日名照額田毘道男伊許知邇(ひなてるぬかたびちをいこちに)
 国忍富(くにおしとみ)・葦那陀迦(あしなだか)・八河江比売(やがはえひめ)
 速甕之多気佐波夜遅奴美(はやみかのたけさはやぢぬみ)
 天之甕主(あめのみかぬし)・前玉比売(さきたまひめ)
 甕主日子(みかぬしひこ)・淤加美(おかみ)・比那良志比売(ひならしひめ)
 多比理岐志麻流美(たひりきしまるみ)
 比々羅木之其花麻豆美(ひひらぎのそのはなまづみ)
 活玉前玉比売(いくたまさきたまひめ)・美呂浪(みろなみ)
 敷山主(しきやまぬし)・青沼馬沼押比売(あをぬうまぬおしひめ)
 布忍富鳥鳴海(ぬのおしとみとりなるみ)・若尽女(わかつくしめ)
 天の日腹の大科度美(あめのひばらのおほしなどみ)
 天狭霧(あめのさぎり)・遠津待根(とほつまちね)
 遠津山岬多良斯(とほつやまさきたらし)
天造日女
(あめのみやつこひめ)
籠神社(このやしろ)の海部氏勘注系図によると
彦火明の七代目孫建田勢命(たけだせのみこと)並ぶ、
ひとりの女性の名らしい。
 宇那比姫命(うなひひめ)
 天造日女命(あめのみやつこひめ)
 大倭姫(おおやまとひめ)
 竹野姫(たけのひめ)
 大海靈姫(おおあまのひるめひめ)
 日女命(ひめみこと)

日女=姫
天日方奇日方
(あめのひかたくしひかた)
溝咋神社の祭神系図では、素盞鳴・大国主の子孫。
事代主と溝咋耳命(みぞくいみみのみこと)の娘、
玉櫛媛(たまくしひめ)の子。
妹の媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)は、
神武の正妃。
天日方奇日方(あめのひかたくしひかた)は、初代宰相という。

古事記では、媛蹈鞴五十鈴媛命は、大物主命/大国主命と、
玉櫛媛命/勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)の娘。
日女道丘(ひめじおか)
少日子(すくなひこ)
姫路城のある姫山。
播磨国風土記によると、大己貴命に反抗した火明命が、
難破させた舟から蚕子が流れ着いた地。
繭の古語=ひめぢ=ひめこ?→ひも(紐)?

少日子=少彦名(すくなひこな)は、日女道丘神と約束し、
この丘に食物や筥や食器などを用意したという。

近くに、加古(かこ)川がある。
倭迹々日百襲姫
(やまとととひももそひめ)
武日照(たけひなてる)
奇日方天日方武茅渟祇
(くしひかたあまつひかた
たけちぬつみ)
崇神天皇の代、百襲姫は、大物主神を祀らせ、
祭主を、大田田根子(おおたたねこ)に指名した。

大田田根子の父は、大物主大神。
母は、活玉依姫(陶都耳の娘)。
また、奇日方天日方武茅渟祇の娘とも。

武日照=建比良鳥(たけひらとり)とも。
崇神天皇は群臣をあつめ、
武日照命が、天から持ち帰った神宝が、
出雲大神の宮殿に収蔵してあるので見たいと言った。
白日神(しらひ)
聖神・(日知?)(ひじり)
夏高津日(なつたかつひ)
向日神(むかひ)
大年神(おおとしのかみ)の神裔。

白日(しらひ)は、新羅からの外来神という説も。

聖(日知り)は、暦を知る以前の神か。

夏高津日は、
羽山戸(はやまと)と大氣都比売(おおげつひめ)の子。

四大神社の祭神。
春若年神・夏高津日神・秋比売神・冬年神
天稚彦・天若日子
(あめわかひこ)
高皇産霊の命令で、葦原中つ国の平定に向かう。
大国主の娘・下光比売(したでるひめ)と結婚して、
復奏しなかった。
後に、矢の射返しで死ぬ。
猿田日古
(さるたひこ)
ニニギが天降りするとき、案内のため現れる。
天宇受売(あめのうずめ)に送られて、
伊勢の狭長田(さなだ)の五十鈴(いすず)へ行く。
阿耶訶(あざか)で漁をしているときに、
比良夫貝(ひらぶかい)に手をはさまれて水死。
後代に、阿部比羅夫(あべのひらふ)という英傑がいるが……?


」の付く神様は神話の中でも、
結び・禊・軍事・契約」に関係した、
重要な位置を占めていた!



大日霎貴(おおひるめむち)を頂点とする、
王朝」は存在したのか?

王朝」と、国津神との契約によって、
大和朝廷は誕生したのか?

ウケヒ(契約)によって、初めて「ヒコ・ヒメ」という神の名前が登場したものと考えられる。

物部氏は国津神系と言われるが、
日本書紀では、ニギハヤヒが物部氏の祖とされている。
ニギハヤヒは、「ヒ」系の名前なのだが?






つづき
どうじゃ? 思えば、日本もまた「」の字を持つ国じゃ。
ヒ(日)」には、古代王権にまつわる謎を解く重要な鍵が潜んでおるような気がせぬか?

そしてまた、「ひこ・ひめ」とは別に、
大田田根子(おおたたねこ)のように、
古代には、「ねこ・みこ」という尊称が存在したのじゃ。
大田田根子は、神職であることから、現代でいう「ねぎ(禰宜)」のことかも知れぬ。
天津神の「ににぎ(瓊瓊杵)」とも、国津神系の「根の国」と関係ありそうじゃな。
王族の系統関係は、思いのほか複雑やも知れぬ。

なんにせよ、弥生時代の銅鐸祭祀時代(=大物主が支配した時代)の、
神官の名が「ねこ(根子)・ねぎ(禰宜)」だったということは間違いあるまいて。


古代の神官の名前=「にぎ・ねぎ・ねこ」(瓊瓊杵・禰宜・大田田根子)



かおる
にぎ・ねぎ・ねこ」は、確かに似通った名前ですが、
銅鐸祭祀時代の神官の名前かどうかなんて、わかるわけないじゃないですか〜?
つづき
さにあらず。


鈴・鐸の古語=「ぬて・さなき」(銅鐸?)

伊勢の、狭長田(さなだ)の、五十鈴(いすず)は、
サルタヒコの向かった地。

大阪府柏原市に、鐸比古鐸比売神社(ぬでひこぬでひめやしろ)があり、
鐸(ぬで)」は、サナキ=銅鐸のこと。 結婚・雨乞いの神。 金属精錬の神とも。
鐸比古、鐸比売、加えて猿田比古にも縁がある。
垂仁天皇の皇子、鐸石別命(ぬてしわけ)が祖らしい。

鐸石別命(ぬてしわけ)は、竹野姫(かぐや姫?)が死んだ時に、
後宮に入って妃となった丹波の渟葉田瓊入媛(ぬばたにいりびめ)の子。
参考コラム


ぬで・さなだ・さなき(鈴)」=「にぎ・ねぎ・ねこ(神官)」に通じる。




やっぱり、弥生の銅鐸祭祀を終わらせたのは、
ひこ・ひめ」を王・妃とした、
(日)」の勢力だったのか?!




つづき
ニギハヤヒは、「」系の名前じゃが、
日本書記によると物部氏の祖じゃという。 しかし、これは捏造かもしれぬな?
かおる
どうしてですか?

つづき
物部氏と大物主が、同じ国津神系じゃとすると、
」繋がりで、「モ一族」だったと考える方が、系統が理解しやすいではないか?


物部氏・大物主は、「」一族だった!



かおる
ほほぉ?

つづき
」は、物部氏系を表すか……。
さて、そうすると?



」が、物部氏・大物主系の名前なら、
倭迹々日百襲姫(やまとととひももそひめ)は、
立派な、物部氏系の巫女ということになる。

百襲(ももそ)=物部一族(?)

物部氏は、鎮魂の儀式を行なっていた。
一ニ三四五六七八九十不瑠部由良由良不瑠部
(ひふみよいつむななやここのたりやふるへゆらゆらふるへ)という、
鎮魂(たましずめ)・魂振(たまふり)の呪詛がある。
ニギハヤヒが天津神から授かった神宝・天璽瑞宝十種(あまつしるしのみずたからとくさ)を使い、
うち振るわせるれば、死者も黄泉帰らせるという。 (まかるひともかえりいきむ)
「若有痛處者 令茲十寶謂 一二三四五六七八九十 而布瑠部 由良由良止布瑠部 如此爲之者 死人反生矣」
「布留の言(ふるのこと)」

この呪詛を物部氏が受け継いだ?
これは、神前で、を振り鳴らしていたものだという。
神社の拝殿のは、その名残り。
古代では、銅鐸を鳴らし、祀っていただろう。
弥生時代からの儀式である。

何故、「モモ」なのか?

もし、「も=十=大きな数=モノ(物)」という意味があるのなら、「もも=十十=百」となる。
そして、「と=十」であるから、「とと=十十=百」となる。
十=たり=多い」で、「十分、数がたりる」という意味になり、偉大さを表す敬称となる。

←→」は、「(いろと)←→(いろも)」の様に、対になる言葉。

倭迹々日百襲姫は、日本書紀では、「」を名前に持つが、古事記では持たない。
夜麻登登母母曾毘売(やまとととももそひめ)」という。




夜麻登登母母曾毘売 (古事記)
夜麻
やま
登登
とと
母母
もも

毘売
ひめ
夜麻+登が、後に
やまと」に転じたのか?

やまと」の名を持つ、
上級の神はいない
大年神の子に、
羽山戸(ハヤマト)がいるのみ
やまと」は、新しい造語

天皇の名前に冠するヤマトも
後代に付けられた

大いなる美称
「と=十」
「とと=百?」
「いろと」=弟

大いなる尊称
「も=十?」
「もも=百」
「いろも」=妹

物部氏系か?

大いなる尊称
「そ=十」でもある
「いろせ」=兄

「そ」は、
熊襲(くまそ)等、
「位」を意味する

大いなる尊称
日女=姫

「ヒ」系の妃

大いなる敬称
倭迹々日百襲姫 (日本書記)

やまと
迹々日
ととひ

もも


ひめ
夜麻+登が、後に
やまと」に転じたのか?

後に「大倭」「大和」
「日本」の号に変わる
「トトヒ」とは、
「ハヤヒ」と同じ、
「ヒ」系の敬称

日本書紀では、
「ヒ」の系譜に
組み込まれた
「モモ」が尊称なら
大いなる数の意味

この時代から、
「百」の意味になった
「モモソ」とは、
「物部氏の祖」か?
「日女(ヒメ)」は、
「姫」として一般化した


とと=百=もも」という大いなる尊称を並べられた、物部系の巫女、倭迹々日百襲姫は、
国に災いをなす祟り神を鎮めるために、大物主の妻になった。



倭迹々日百襲姫(やまとととひももそひめ)は、
(日)」一族と、「(物)」一族との、
契約(ウケヒ)=縁結び(ムスヒ)を取り持つ巫女だったっ!
そして、大和朝廷が誕生したのだっ!



ウケ=「うけひる」=「受け入れる」=契約
ウケ=「うけもつ」=「受けもつ」=実行

「ひ」=「ひる(昼・日)」=アマテラス(オオヒルメムチ)=天皇家
「も」=「もる(盛る・持つ・物)」=スサノヲ(オオナムチ)=物部氏


物部氏は、もののふ(武士)として、大和朝廷の勢力拡大維持に尽力していった。




しかし、倭迹々日百襲姫は、大物主を辱めてしまったため、自殺する。
そして、古墳時代初期で最大規模の陵(みささぎ)・箸墓古墳が作られたという。
墓は、昼は人が造り、夜は神が造ったと伝えられている。

みささぎ(陵)」=身を捧げる?
箸墓="橋渡し"の意味か?


前方後円墳は、
物部氏の呪詛によって作られたのか?!




つづき
どう思うかね? かおる君。

かおる
僕に聞かれても困りますよ〜。









付録・年表




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