はじめに戻る

古代国家連合への道


February.25.2005





つづき
前回、わしらは、大和朝廷が日本をかがなべて(平定して)いった過程を言霊から汲み取ったわけじゃが。
国が大きくなるにつれて、王の名前も尊称を並べて長くなったのじゃな。


古代社会と王の名前のまとめ
むら
村・元・本(もと)
本つ国
さと
里・外(そと)・沢(さは)
外つ国
なか
中・仲→和
中つ国
ふち
淵(ふち)→内(うち)
内つ国
うましくに
美し国(うましくに)
秋津州(あきつしま)
国家形態
むち
睦(むち)・尊(みこと)
婿むこ・御子(みこ)
すく
少(すく) ・庄?・下
皇(すめら)・統べる
にぎ
饒(にぎ)
ひこ
彦(ひこ)
あまつかみ
天(あま)・上(かみ)
現つ神(あきつかみ)
王の尊称
おおなむち(大己貴)
かみむすひ
(神皇産霊尊)
たかみむすび
(高皇産霊尊)
(神代)
しこを(葦原醜男)
すくな(少彦名)(神代)
すくね(宿禰)(上代)
ににぎ(瓊瓊杵)
(神代)
にき(爾支)
なかて(佳革是)
(魏志倭人伝)
ひく(卑狗)
(魏志倭人伝)
くにつかみ(国つ神)
あまつかみ(天つ神)
おおきみ(大王)
(上代)
実例

天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまひこほのににぎみこと)」は、
古代からの王の尊称を並べたものだった!
(「すく」は、「しもべ」として統べられる意味に格下げになったので、除外されている)



つづき
これを見ると、古代には「ほ(火)」という尊称が存在したことも推察できるじゃろう。
言霊は、いろいろなことを教えてくれるものじゃ。
かおる
よく考えたら、ただの語呂合わせじゃないですか〜。 学術的根拠は何もないでしょう?

つづき
まあ、語呂合わせと思うのも、無理はないのお。
どうじゃ? もう少しだけ、語呂合わせに付き合ってもらえぬかな?
かおる
なんでしょう?

つづき
前回、「かこ」という古語を想定したのを覚えておるか?

かおる
行政国に対する周辺国の首長ということでしょうか?
大和朝廷と関係が薄かったために、忘れられたとか?


かこ」は、
古代の国の王を表す言葉か?

注意:古代に「さ・な・か」という区分が存在し、
最終的に勝利した「さと+なか」側に対して「かげ」側が敗れたために、
次のような語彙に言葉が定着した。


同盟国行政国周辺国備考


「さ」=それ(人称代名詞)


「な」=なれ(人称代名詞)


「か」=かれ(人称代名詞)
人を表す言葉

「さながら」=全て
さと・さか

「ざ」=座・集会
「さと」=里・諭す・悟る
「さか」=栄える・盛る
なか

「なか」=仲・仲・間に立つ
「なかつくに」=中つ国
「なた」=ひなた(日向)
かげ・かが

「かく」=隠れる
「かが」=多くの周辺国
「かが」=加賀
「かげ」=影
ひなた(日向)では無い所
クニを表す言葉

「か」=処
すく

「さぐ」=下ぐ→した→すくない
「すくな」=少彦名
「すくね」=宿禰
「した」=下の者・従う
「しづ」=静か
「しつけ」=躾
にぎ

「にき」=爾支(伊都国の官)
「にぎ」=瓊瓊杵尊・饒速日
「ねぎ」=禰宜
かこ?

「かご」=影(東国方言)
「かこつ」=不満がある
「かく」=各(身分)
「かこ」=水夫・船乗り
共同体の代表者?
すくよか

優れる・しっかりしていること
「しづやか」=騒がないこと
にぎやか

繁栄していること
かごやか

ひっそりしてる
やか」=やか(宅)
「やから」=輩・一族
人々の様子
すく

すくなひこ(少彦名)
すくね(宿禰)
にぎ

ににぎ(瓊瓊杵)
にぎはやひ(饒速日)
かご

王の名前



かおる
う〜ん。 「かご」は、本当に王の名前なんでしょうか?
考えすぎではないでしょうか? 「かご」の名前の付いた人物なんていましたっけ?
つづき
思い当たるフシが、無いともいえぬ。 たとえば「かぐ」に転じたらどうじゃ?





あまのかぐやま
かぐやひめ

アマノカグヤマノミコト(天香山命)は、アメノホアカリノミコト(天火明命)の御子とされる。
天火明命の別名は、天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(〜ニギハヤヒノミコト)。


つまり

同盟国行政国周辺国備考


「さ」=それ(人称代名詞)


「な」=なれ(人称代名詞)


「か」=かれ(人称代名詞)
人を表す言葉
すく

すくなひこ(少彦名)
(大国主の部下)



すくね(宿禰)

連(むらじ)姓の有力豪族
にぎ

ににぎ(瓊瓊杵)

天火明命
火闌降命(海幸彦)
彦火火出見尊(山幸彦)
(日本書記による)

神武

大和朝廷

(火闌降命の子孫の隼人・薩摩を従える)
かごかぐ

かごしま(鹿児島)

かぐやま(天香山命)
(天火明命の御子)
(尾張氏等の始祖)


にぎはやひ(饒速日)
ににぎ(瓊瓊杵)の兄

物部氏
王の名前


かごかぐ」は、
鹿児島(かごしま)に端をなした、
古代の王を表す尊称だった!

かぐ」の名を持つ、天香山命(かぐやま)の父は、天火明命
天火明命を祀っているのは、
元伊勢と呼ばれる「神社(この神社)」である。

籠神社は、京都府宮津市にある。
京都府・宮津市に香河(かご)という地名がある

籠神社の御祭神は、天火明命・天照御魂神・天照国照彦火明命・饒速日命
これらは、賀茂別雷神(かもわけいかづち)(上賀茂神社)と異名同神ともいわれる。
「かも」=「かみ(上)=「くも(雲)」御上のこと。
参考コラム



籠(かご)」の古語は、「」。
こむ(籠む)」=「群れる・集める」=「こ(子・児)」=を意味する言葉。
かごしま」は、「処の群れる島」という意味。
籠(かご)」は、後に、「隠れる・閉じ込める」という否定的な意味が付いた。




大和朝廷が近畿を支配する以前は、
富士山は、香具山(かぐやま)と呼ばれていた。

かぐや姫のラストでは、帝が不死の薬を焼いたことから、
富士山」の名が付いたとされる。
富士山が、火山活動をしていた頃の物語であろう。

から生まれ、宮中から求婚されつつも、
月に帰っていったかぐや姫
竹取物語は、何を伝えようとしていたのだろう?







かおる
なんと! 「かご・かぐ」のキーワードから、竹取物語を結び付けるとは!
と言うか、竹取物語は、ただの、こじつけクサイですけどね〜。(苦笑)
つづき
竹取物語には、古代史に関する、何か深い意味が隠されておるのではなかろうか?

かおる
それは無いでしょう。 竹取物語は、壬申の乱(672年)の後、藤原京に都を構えた頃の、
持統〜文武天皇の御代の実在の人物が出てきていまから、平安時代がモデルの御伽噺ですよ。
つづき
そうかのお? わしなどは、「タケ(竹)」に引っかかるものがあるのじゃが?
古代の神の名には、「タケ」のつくものが多いではないか?

(タケの付く神様の例)
タケミカヅチノヲ(建御雷之神)
タケハヤスサノヲ(建速須佐之男)
タケミナカタ(武御名方)
スクナヒコタケヰゴコロ(少名日子建猪心命)
イソタケル(五十猛)
タケシウチノスクネ(建内宿禰)
タケツタマヨリヒメ(建玉依比売命)
アマツヒダカヒコナギサタケウガヤフキアヘズノミコト(天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命)
タケヒカタワケ(建日方別)
タケハニヤスヒコ(建波邇夜須毘古命)
ヤマトタケル(日本武尊)
ワカタケキビツヒコ(若建吉備津日子)




かおる
そんなこと言い出したら、いくらでも、こじつけできますよ? 「タケ」はごく普通の尊称でしょう。
話を先にすすめましょう。
つづき
そうか……そうじゃの……。

かおる
まずは、「かご・かぐ」が、どういう意味の古代語だったのか、検証したいところですね?

つづき
そうじゃの。 では、「かご・かぐ」も、H・K・M子音変化で、言葉がどう変化するか様子を見てみようぞ。
以前から語っておるように、H・K・M子音は、関係した言葉を作るものじゃ。



かごかぐ」の言葉の変移
(H・K・M子音別)



「は」=傍


「か」=方


「ま」=真・中心
方位


「へ」=辺・家


「け」=毛・気


「め」=目
感じるもの
ひ・ふ・ほ

「ひ」=日・火
「ふ」=腑(体)・生
「ほ」=火・穂
「ひゆ」=冷える
「ふゆ」=冬
「ふす」=伏す
「ほす」=干す
き・く・こ

「き」=木・みき
「く」=木・くき
「こ」=木
「きゆ」=消ゆ
「くふ」=食う
「こゆ」=肥ゆ
「こす」=越える
「こげる」=焦げる
み・む・も

「み」=身
「む」=身
「もう」=思う
「も」=面・おもて
「みす」=見える
「むす」=産す
「もす」=燃える・萌える
体で感じること
はは

「はは」=母
かか

「かか」=母
「かかぐ」=掲げる
「かが」=輝く・鏡・加賀
「かがし」=不定人称代名詞
「かがむ」=屈む
「かかはる」=関わる
まま

「まま」=乳母・ままはは
「ままこ」=継子
敬称
ひひ

「ひびく」=響く
きき

「きき」=聞き・うわさ
みみ

「みみ」=耳
「みみ」=身身(各人のこと)
耳で感じること
ふふ

「ふふむ」=含むこと
くく

「くくむ」=包むこと
「くくる」=縛る
「くぐる」=潜る
「くぐむ」=屈む(かがむ)
「ククリヒメ」=キクリヒメ
(加賀の白山の女神)
「ミククルミタマノカミ」=オオクニヌシ?
(美具久留御玉神社)
「ククキワカムロツナネ」=オオトシノカミの子
「ククノチノカミ」=木の神
むむ

「むもる」=埋もれる
包まれること
へへ

「へへし」=?
「へす」=押さえつける
けけ

「けけし」=よそよそしい
めめ

「めめし」=女々しい
感情
ほほ

「ほほ」=頬・腹
「ほほまる」=つぼみのまま
ここ

「ここ」=此処
「こころ」=心・中心
「ここのつ」=九つ
もも

「もも」=百
大きいこと
かほ

「かほ」=顔・代表者
かこ

「かこ」=古代九州の首長?
「かご」=鹿児島
かも

「かも」=「かみ(上)」御上のこと
参考コラム
「くも(雲)」は「かも(上)」の転
敬称
はほ

「はぶる」=追放する
かこ

「かこつ」=不平を言う
まも

「まも」=守る
行為
はご

「はこ」=箱
「はこ」=便器・大便
「はごくむ」=育む
かご

「かご」=籠・閉じ込める・影(東国方言)
「こ」=籠・籠神社
「かご」=加護
「かごしま」=鹿児島
「かご」=カゴメ(海鳥)
まご

「まこ」=親しい呼び方
「まご」=孫
「みこ」=御子
愛称
入れ物
かぶ

「かぶ」=頭・株・権威
かぐ

「かぐ」=古代の王?
「かぐ」=芳し
「かぐつち」=火の神
「かぐやま」=香具山=富士山(活火山)
かむ

「かむ」=「かみ(神)」
尊称





かおる
ふ〜む。 H・K・M子音を含む古語の語彙が関連し合っているとすると、
かご・かぐ」は、「」に関係するような語句かも知れないですね? 現代では聞きなれませんが……。
つづき
次に、「かこ」が、「くこ」に転じたらどうなるか?



くこ」の言葉の変移
(H・K・M子音別)

くほ

「くぼ」=窪み(周りより低い)
くこ?

「くこ」=枸杞?
(落葉低木樹)
(漢方では強壮剤)
「くご」=供御(天皇への食物)
くも

「くも」=雲(空より低い)
「くも」=蜘蛛
低い物?
ふこ

「ふくろ」=袋
「ほこら」=祠
くこ?

むこ

「むこ」=養子
中に入る物



かおる
くこ」も、古語には無いみたいですねえ?
枸杞・供御」も、外来語っぽいし、古語なのかどうなのか?
つづき
うむ。 「くこ」もまた失われた言葉なのであろう。

かおる
それは、どうでしょうね〜? 最初から、無かったのでは?

つづき
くこ」は、3世紀には確かに使われておった。 それも気高い意味でな。

かおる
と、言うと?

つづき
狗奴国(くなこく)の王がおるじゃろう!





狗古智卑狗
(くこちひく)

「くこ」=王の尊称?


狗奴
(くな)

「くな」=「くに(国)」の意味?




かおる
ほほぉ?

つづき
では、次の手掛かりを考えてみようぞ。
狗古」が、王の名前なら、「ひこ・みこ」と関連していたのではないか?


狗古」は、「ひこ・みこ」と関係する語句か?
(H・K・M子音別)

はこ

「はこ」=箱
「はごくむ」=育む
かこ

「かご」=籠
「かごしま」=鹿児島
まこ

「まこ」=親しい呼び方
「まご」=孫
愛称
入れ物
ふく

「ふく」=袋・含む
「ふくら」=膨らむ
くく

「くくむ」=包む・屈む
むく

「むくろ」=体
「むくい」=報い・果報
入れ物
ふこ

「ふこ」=封戸
古代の位
くこ?

「くこ」=狗古?
むこ

「むこ」=婿
古代の位?
卑狗

「卑狗」=ひく?
狗古

「狗古」=くこ?
弥呼

「卑弥呼」=ひみこ?
魏志倭人伝の頃の王の尊称
(発音は不明)
ひこ

「ひこ」=彦
くこきこ?

「くこ」が転じて「きこ」になった?

「きこち」=菊池(きくち)?

「きこ・きく」=聞く・評判
「きこゆ」=噂されること
みこ

「みこ」=皇子
上代の高貴な尊称

くこ」は、世間で評判になるほどの尊称だった?
上代以前に、忘れられた尊称か?




かおる
う〜ん???????

つづき
くこ」は、狗古智卑狗(くこちひく)に通じ、くも(蜘蛛)とも通じる言葉じゃ。
くぼ(窪)とも通じるな。

そして、九州・筑紫平野・菊池郡には、久保田(くぼた)という地名があるではないか!




かこくこきく」の言葉の変移
(H・K・M子音別)

かほ

「かほ」=顔・代表者
かこ

「かこ」=首長の尊称
古代の鹿児島の王
征伐されて使われなくなる
かも

「かも」=「かみ(上)」御上のこと
参考コラム
「くも(雲)」は「かも(上)」の転
敬称

古代のクニの首長
くほ

「くほ」=窪・顔を潰す
「くぼた」=久保田
久保田(佐賀県)
久保田(熊本県・菊池郡)
くこ

狗古智卑狗(くこちひく)
「くこ」=「かこ」の転
くも

「くもち」=蜘蛛土?
土蜘蛛は大和朝廷と対峙した
弥生時代の国の残党
「くまそ」=熊襲・熊本
「くめ」=久米・来目
まつろはぬ者を
指す呼び名

蜘蛛は、後に蔑称となる
きほ

「きほひ」=競うこと
きこ

「きこしめす」=聞こし召す
「ぎごつなし」=ぎこちない
きも

「きも」=内臓
「きもいり」=世話をする
「きみ」=君・王
まつろはぬ者と、
対決したことで
生まれた言葉
きふ

「きふ」=急・さしせまること
「きぶし」=きびしい・困った
「きぶとし」=大胆
「きふく」=降参すること
「きふじ」=給仕・雑用係り
きく

「きく」=聞く
(相手のいいなりになる)
「きくち」=菊池(熊本県)
きむ

「きむぢ」=相手を指す言葉
まつろはぬ者を、
征伐したことで、
新しく生まれた言葉

かこ」は、「かごしま(古代九州)」の首長を指す尊称だった

狗古智(くこち)は、首長の名前
(後に菊池(きくち)・久保田(くぼた)へと転じた)

クニ中にその名をきこ示していた

敗れたために、尊称の意味を失う

きこゆ(聞こゆ)」と噂される言葉として残る

大和朝廷に使え、「きふじ(給仕)」となった。





言霊は、狗奴国の興亡の歴史を伝えていた!




かおる
うひゃ〜。

つづき
歴史書が記しておらずとも、言葉の中に歴史の真実が埋め込まれておったというわけじゃな。

かおる
クニの王が、雑用係にまで転落しちゃったというのは、諸行無常を感じますね〜。

つづき
というわけで、狗奴国がどこにあったのかも、これで知れたと言うものじゃな。
狗奴国は邪馬台国に屈したが、邪馬台国も大和朝廷に敗れたのじゃ。



蜘蛛(くも)は蔑称とされているが、
狗古(くこ)が王だった弥生時代は、高貴な言葉だったはずである。
実際に、蜘蛛は家の守り神とされている。
クコ」は、弥生時代の立派な神の名前なのだ。

太陽を隠す雲(くも)に通じるクコ族は、
太陽を崇拝するニキ族にとっても天敵だったろう。

後に大和朝廷を興すニキ族は、南九州出身のはずである。
日向神代3代と言われる、
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)
彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)(山幸彦)
鵜葺草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)は、
いずれも南九州で祀られている。


クコ族に追われて、ニキ族は畿内へ脱出した。
そのとき、北九州筑紫勢力の援助を受けたはずである。

畿内に到着すると、那古の海には、
ナガスネヒコ率いるナゴ族がいた。
一度は抵抗に遭うも、
ナチ族・カモ族との連合で、ナラへ向かい、
ニキ族と祖先を同じくする、ニギハヤヒと和睦を果たす。

当時の内つ国の大王であったオオナムチから、国を奪う。
さらにカガ族・カグ族・キビ族・カゴ族を味方にし、
東国の蝦夷をかがなべる。
(カゴ族は、九州のクナ国王・カゴの名を受け継いでいた。)

以来、北陸・東海・山陰・丹波の警備を担当し、
四道将軍と呼ばれる。

3世紀、畿内で中央集権国家、大和政権が誕生した。
帝は、勢力を広げ、着々と強固なものにしていった。
筑紫では、邪馬台国が魏と通じていたが、
その後、魏が消滅したことを受けて、
大和朝廷は筑紫に勢力を拡大し、
邪馬台国連合を駆逐し、九州の支配を強めることになる。

古墳時代に、宮崎に凱旋したニキ族は、
西都原で豪族となり多くの墳墓を残した。
北九州〜宮崎〜畿内の交易の中心として、
宇佐に拠点が置かれることとなった。
畿内の支配に対する九州側の抵抗は、
磐井の乱(527年)まで続いた。




つづき
さて、実質的に畿内で王権を築き、大和朝廷を興したのは誰かというと、
だいたい、ハツクニシラスと呼ばれる崇神天皇じゃと言われておるな。
かおる
でもですね、現代まで残されてる言葉と食い違いませんか?
若狭湾周辺の「かご」というのは、「丹波」のことですか?
つづき
崇神天皇の後に活躍したのが、垂仁天皇じゃ。
地名を変えることも、施政者のやりくちじゃろう。

若狭湾で、海洋貿易を担っていたカゴ族は、籠にたんまり財宝を持っておった。
カゴ族の王、ミカソが、それを垂仁天皇に献上したことで、
たんまり→丹波(たんば)」と呼ばれるようになったのじゃ。


かおる
と言うか、なにがなんでも、最後はダジャレで締めくくろうという魂胆ですか〜?

つづき
いいじゃん。

かおる
よくないです〜。 かぐや姫の件も、結局ただのダジャレだったじゃないですか!
古代には、「かご族」とか「かぐ族」なんて、やっぱり居なかったんじゃないですか?
つづき
かおる君はそう言うが、ひとつ大事なことを忘れちゃおらんか?

かおる
何がですか?

つづき
古事記じゃ。


古事記の、垂仁天皇の項に、
迦具夜比売命」の記述が、
あるではないか!


かおる
ええええええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっ???????
本当だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっ!!!!!!




タケから生まれた「かぐや姫」は、
日本建国直後の、激動の時代を生きた姫だった。
かご族・かぐ族」を配下にしたのは、垂仁天皇だった。


開化天皇の代

古事記に、大筒木垂根王と、讃岐垂根王の記述。
開化天皇の妻は、丹波の大県主・由碁理(ゆごり)の娘の「竹野比売」。
大筒木垂根王の娘は、「迦具夜比売命」。←←←←←←←「筒木(つつき)」はタケ(竹)のこと、ツキ(月)に通じる
竹取物語で、かぐや姫を育てた竹取翁は讃岐造という。
奈良・葛城郡には、讃岐神社がある。
かぐや姫発祥の地と言われる。

崇神天皇の代

四道将軍が出動。
タケハニヤスヒコ(武埴安彦)が謀反?
かぐやま(香具山)の土」を採って呪言をかける。

三輪山伝説。
孝霊天皇の皇女、ヤマトトトヒモモソヒメ(倭迹迹日百襲姫)が、オオモノヌシ(大物主)の妻となる。
大物主を辱めたモモソヒメは自殺する。
モモソヒメをオオチ(大市)に葬る。 箸墓と呼ばれる。
オオサカヤマ(大坂山)の歌が出来る。
(箸墓古墳)

崇神天皇、「ハツクニシラススメラミコト(御肇国天皇)」と呼ばれる。

垂仁天皇の代

日本書紀に、ツヌガアラシト(大加羅国王子)が、角鹿(つぬが)に来るとある。
元の地に帰り、国名を変えて「任那」とした。
任那・新羅抗争の始まり。

古事記に、大筒木垂根王の娘、「迦具夜比売命(かぐやひめ)」が垂仁天皇の妻となる記述。

日本書紀には「竹野媛」の記述がある。
帝がクメ(来目)に居るとき、暗殺されそうになる。←←←←←←←←「くめ=くも=くま」は、まつろはぬもの
皇后は、謀反を謀った兄のサハビコノミコ(狭穂彦王)と共に死ぬ。←←←←「サハ(沢)」は、さと(里)・そと(外)の国
死んだ皇后の後として、丹波の5人の娘を帝の後宮に入れる。
しかし、竹野媛だけ、不器用なために、里に返される。
それを恥じて、葛野(かずの)で輿から落ちて自殺する。
堕国(おちくに)・弟国(乙訓・おとくに)と言う。←←←←←←←←←←「かぐ族」を支配した?

伊勢神宮を祀る。
籠神社が、元伊勢になる?←←←←←←←←←←←←←←「かご族」を支配した?

皇后が死に、陵墓を作る。
生きた人を埋める代わりに、「埴輪」を作る。

石上神宮に剣千口を奉納。
丹波のミカソという人から、勾玉をもらう。

天皇は纒向で崩御される。
畿内の纒向遺跡は有名。
3世紀の頃と言われている。

景行天皇の代

タケシウチノスクネ(建内宿禰)が生まれる。 祖は孝元天皇。

筑紫の熊襲を征伐。

阿蘇国に入る。

タケシウチノスクネ(建内宿禰)が、蝦夷征伐を進言。

ヤマトタケル(日本武尊)の出動。

成務天皇の代

タケシウチノスクネ(建内宿禰)が大臣になる。
蘇我氏へ。


かぐや姫」とは、帝に姫を供出するも、
婚姻に失敗し、一族を滅ぼされた古代豪族達の、
哀しい物語の投影ではなかったか?


蘇我(そが)」は、言霊的には、「すく」の派生語であり、
さと(里)・そと(外)・さは(沢)・すく(宿禰)・しこ(葦原醜男)」と同じ、
王統から外れた、外戚の豪族を意味している。
(本来、蔑称の意味ではなく、後世に語彙が変化した)

外戚の蘇我氏は、謀反の嫌疑をかけられ、滅ぼされた。
645年、大化の改新のことであった。







付録・年表




はじめに戻る