未然 | 連用 | 終止 | 連体 | 已然 | 命令 | 例 | |
四段活用 | a | i | u | u | e | e | 書く・漕ぐ・知る・待つ・呼ぶ・読む |
上二段活用 | i | i | u | u+る | u+れ | i+よ | 起く・落つ・悔ゆ・懲る・過ぐ・延ぶ |
下二段活用 | e | e | u | u+る | u+れ | e+よ | 出(い)づ・越ゆ・捨つ・攻む・寄す |
カ行変格活用 | こ | き | く | くる | くれ | こ(よ) | 来る |
サ行変格活用 | せ | し | す | する | すれ | せよ | す |
ナ行変格活用 | な | に | ぬ | ぬる | ぬれ | ね | 死ぬ・往(い)ぬ |
ラ行変格活用 | ら | り | り | る | れ | れ | あり |
上一段活用 | i | i | i+る | i+る | i+れ | i+よ | 着(き)・煮(に)・干(ひ)・見(み)・射(い)・居(ゐ) |
下一段活用 | け | け | ける | ける | けれ | けよ | 蹴る |
〜繋がる語句 | む・ず | て・けり・たり | べし | とき・こと | ば・ども | ||
音便なし | 押す→押したり→押した 貸す→貸したり→貸した 成す→成したり→成した | 変化せず |
イ音便 | 書く→書きたり→書いた 聞く→聞きたり→聞いた 浮く→浮きたり→浮いた | 変化前 き 変化後 い |
ウ音便 | 問ふ→問ひたり→問うた 請ふ→請ひたり→請うた 言ふ→言ひたり→言うた(促音にもなる) | 変化前 ひ 変化後 う |
促音便 | 勝つ→勝ちたり→勝った 有る→有りたり→有った 食ふ→食ひたり→食った | 変化前 ち・り・ひ 変化後 っ |
撥音便 | 死ぬ→死にたり→死んだ 呼ぶ→呼びたり→呼んだ 読む→読みたり→読んだ | 変化前 に・び・み 変化後 ん |
例外? | ゆく(行く)→ゆきたり→ゆいた?→いった(行った) |
動作 | 時間 | 備考 | ||||||
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すぐ (過ぎている) | いつ (何時) | 古代基本語句 | ||||||
すぐ (過ぐ) | おる (降る) | いつ (何時) | ある (生る) | 「おる」「ある」が付随 | ||||
す | く | o | る | i | つ | a | る | 「す・く・つ・る」は基本動詞 「a・e・o」は補助母音 |
すぐ+o+る ↓ すごる ↓ すごす | いつ+a+る ↓ いたる(至る) ↓ いたす | すごす+いたす+i ↓ すごしたし 「すごる」は「すごろく」の語源か? |
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すぐ | i | る | いつ | ある | i | 「すぐ・ある」に「i」が付随 |
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すぐ | いる (入る・移動する) | いつ | あり (有り) | 「i」は、「いる」「あり」と造語し、 存在の語彙になる 「すぐ+i」=「すぎ(杉)」か? |
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すぐ+いる=すぎる(過ぎる) いつ+ある=いたる(至る) すぐ+いつ=すぎつ すぎつ+ある=すぎたる | すぎり いたり すぎち すぎたり | 語尾の「i」は、 文脈を過去形にする |
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すぐ | いつ | e | いる おる | いつ | e+h | ある | i | 動作に「いつ(何時)」の概念が付随 「e」「h」が付随 「h」は、「ふ」と同義で、 「命あるもの」を意味する |
いて | いてはる | i+つ+e+ふ+a+る= 「いてはる」は、京都方言 |
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て | へ | 「て」=語句をつなぐ (接続助詞) 「e」「h」が逆並びになると、 「へ」=方向性を示す (格助詞) |
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すぎて | いて | はり | 「すぎていて」の語源に要注意! (過ぎる時間を強調) 「はり」は京都方言 |
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すぐ+いて+いる=過ぎている すぐ+いて+おる=過ぎておる (過ぐ+時間+移動) | いたる すぎたる すぐ+いてはる (すぎてはる) (過ぐ+時間+有る) | いたり すぎたり すぎてはり | 現代東日本語進行形 「すぎてはり」は京都方言 「は」は、人への尊称 |
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「過ぎる」の意味は、 「(行為に)入り過ぎること」 (時間ではない) 「過ぎている」の意味は、 「動作+時間が経つこと」 | 「いたる・いてはる」の意味は、 「時間の経つこと」 (動作ではない) 「すぎたる・すぎてはる」の意味は、 「動作+時間の経つこと」 | ここまでのまとめ 「いて」=時間の意味 (「居て」ではない) |
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す+く | i+つ | e | i+る o+る | i+つ | e | a+る | i | 「す・く・つ・る」は基本動詞 「a・i・e・o」は補助母音 |
する (行為) くる (暗る) | しつ (失敗) きつ (狐) | して きて | いる (入る) おる (降る) | して〜いて きて〜いて | して〜いたり きて〜いたり | 「すぐ」の語幹の「す」「く」は、 「する」「くる」の語幹でもある 「すぐ」は、暗くなる前にすること。 行為をしていて、暗くなるほど、 (時間が)過ぎること。 「している」は、失敗すること 実現するまで「している人」を 揶揄する言葉か? 「きておる」は、闇の降りること 宵闇に狐の気配を感じることか? |
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すぐ | i+つ ↓ いつ | e | いる おる | i+つ ↓ いつ | e | a+る ↓ ある | ある+i ↓ あり | 「i」は時の概念 「いつ」は、時の集まり(時間) 「a」を動詞化して「存在」の意味 「あり」は、存在していたもの 動詞(いる・おる・ある)と、 (いつ)時間を 「e」で、接続している |
すぐ | いつ+e ↓ i+て | いる おる | いつ+e ↓ i+て | ある | i | 「つ」が「e」を吸収 「て」の語感が強くなる 「て」が、接続助詞となる |
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すぐ+i+て ↓ すぎ〜て | いる おる | i+て+a+る ↓ い〜たる(至る) すぐ+いたる=すぎたる | i | 語句の活用する様子 動詞の語尾に「i」を含み、 「連用形」となる 連用形に繋がる語句は、 元は語頭に「い音」を持っていた 「いて+ある」で動詞の「至る」 語尾に「i」が含まれると 過去形になる |
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すぎ〜て〜いる すぎ〜て〜おる | いて+ある+i ↓ i+てあり ↓ いたり(至り) ↓ 〜i+タリ | いたる(至る)は、語尾に「i」を含み、 〜タリ形になる 前の語句を連用形にする (「至り」も連用形) いく+i+ある+i ↓ いきあり ↓ i+きあり ↓ 〜i+ケリ=(行けり) |
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すぎて+いたり ↓ すぎていたり ↓ すぎていた | 「すぎて」と「いたり」が、 接続したとき、 「り」が脱落 |
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すぎ | て | × | いた | 「すぎていた」の構造 「いた」は、「いる」の 変化した語句ではない |
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すぎ | て | いる | × | 「すぎている」の構造 「いる」は、「いた」の 変化した語句ではない |
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すぎて | いる+いた=いりた→いった おる+いた=おりた→おった | 「いる+いた」で、 「る」に「い」が吸収され「り」となる 「いりた」の「り」が脱落 「っ」に変わる (促音変化) 「過去形」と呼ばれる 「いた」「いった」の違いに注意! いつ+ある=いたる→いた いる+いた=いりた→いった |
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すぎていった | 「いった」は、「行く」の 過去形ではないことに注意! 「いく」という語句は語源に無い ○いる+いた→いりた→いった ×行く→いった |
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すぎている ↓ すぎてる ↓ すぎる | すぎていた ↓ すぎてた ↓ すぎた | 語句の省略 | ||||||
現在形 | 過去形 | 現代語解釈 | ||||||
すぎ 動詞 「すぎる」 連用形 | て 接続助詞 | い 補助動詞 「いる」 連用形 | る 助動詞 | た 助動詞 | 現代国語文法 | |||
「すぐ」 (過ぐ) | 「いる」は、「入る」 現在の状態に入ること 「辛い食べ物を食べて、 辛すぎる。」 | 「た」は、「至る」 現在の状態に至ったこと 「辛い食べ物を食べて、 辛すぎた。」 | 言葉の真の意味 |
補助母音形 | 現代国語解釈 四段活用 | 本当の意味 | 活用した動詞 |
a | 動詞の語尾が、 この音に活用すると、 未然形になる | 感嘆音 「ある(有る)」「あふ(逢ふ)」という動詞を作る 未然形=〜a+む・ず まだ起こり得ない状況を示唆し、 動詞の語尾に付いて、他の動詞と接続する | 書か(未然) 漕が(未然) 知ら(未然) 待た(未然) 呼ば(未然) 読ま(未然) あら(未然) |
i | 動詞の語尾が、 この音に活用すると、 連用形になる | 明示音 「いつ(何時)」という時間の概念を示す 「し」と、語句の語尾に付いて、形容を示す 「いる(入る)」「いふ(言ふ)」という動詞を作る 連用形=〜i+タリ(←至るの連用形) 動詞の語尾に付いて、他の動詞と接続する (上二段活用の未然・命令形動詞の語尾に付く) (上一段活用の動詞の語尾に付く) (ら行変格活用の終止形動詞の語尾に付く) | 書き(連用) 知り(連用) 起き(未・連・命) 落ち(未・連・命) 懲り(未・連・命) 着(未然・連用) 煮(未然・連用) |
u | 動詞の基本形 終止形・連体形 | 行為音 子音に付いて語句を動詞化する 「る」「うる」という助動詞を作る 連体形=〜u+る 他の終止・連体形動詞の語尾について行為を強調する | 知る 落つ+れ(已) 出づ+れ(已) 来る・来れ(已) する・すれ(已) 死ぬ+れ(已) ある 着る 蹴る |
e | 動詞の語尾が、 この音に活用すると、 已然形・命令形になる | 要求音 語句の間に入り接続する 「て」という接続助詞を作る 「へ」という方向性の格助詞を作る 「え(得る)」「えぬ(得ぬ)」という動詞を作る 已然形=〜e(+る+e)=〜れ・〜せ・〜け・〜ね・〜め 動詞の語尾に付いて、行為・目的を強調する (下二段活用の未然・連用形動詞の語尾に付く) (下一段活用の動詞の語尾に付く) (サ行変格活用の未然形動詞の語尾に付く) | 書け(已・命) 出で(未・連・命) せ(未)+よ(命) 死ね(命令) あれ(已・命) 蹴れ(已然) |
o | 上代では活用しない | 畏怖音 「おる(降る)」「おゆ(老ゆ)」という動詞を作る 別の動詞を作る=起く+o+す=起こす 他の語句と接続して語彙を増やす (カ行変格活用の未然・命令形動詞の語尾に付く) | 来(こ)(未然) 来(こ)よ(命令) |
語句 | 本来の漢字の意味 |
過ぎている | 過ぎて入る |
過ぎていた | 過ぎて至(り) |
過ぎていった | 過ぎて入る至(り)→すぎていりた→過ぎていった |
ゆく | 行く |
ゆきたり | 行きたり 「行く」の近世口語過去形は存在せず 「過ぎていった」の、「いった」で代用 本来の意味から離れて 「行った」と、漢字が当てられる 「いった」から派生した「いってる」が、独立した動詞となる 「いった+e+る」=「いってる」(た行下一段活用) |
そこにいる | そこに居る |
そこにいた | そこに居た |
そこにいった | そこにいった(行った) |
そこにいってる | そこにいってる(行ってる) |
そこにいってた | そこにいってた(行ってた) |
している | して入る |
していた | して至(り) |
していった | していった(行った) |
していってる | していってる(行ってる) |
していってた | していってた(行ってた) |