カプセルは宇宙空間で黒十字城に回収された。

いま、ペギーを磔にした十字架は黒十字軍総統室に置かれている。

「イーグルの連中はお前を見捨てて逃げ帰ったようだな。バリドリーンも東京湾の底だ」

「イーグルを甘く見ないで!これで終わりだと思ったら大間違いよ!!」

「もちろん私はイーグルを甘く見てはいない。そのためにペギー、お前の身体が我々に必要なのだ」
総統は言った。

「私を…どうするつもり…?」

「知りたいか?ならば私の目を見るがいい!」

総統の一睨みでペギーに催眠術がかかり、彼女は気を失った。


激しいライトがペギーの顔面に当たり、ペギーは目を覚ました。

「ここは…?」
周りには白衣のゾルダーが数人いる。

あわてて起きようとしたが身動きが取れない。
ペギーは手術台に大の字にしっかりと固定されていた。両手首と肘には皮のペルトが食い込み、
足首と膝下もペルトで締め付けられている。

「気づいたかね、モモレンジャー」
総統の声が手術室内に響く。

「何よこれ!離して!!」ペギーは必死に叫ぶ。

「黒十字軍は決して滅びることは許されぬ。そのためにはそろそろ私にも後継者が必要だ。
お前には私の子を産んでもらう」
声と同時に総統のマントを割って一本の黒い触手が伸びてきた。

「いや…やめて…」
触手はペギーの体に近づいていく。

やがて触手はホットパンツをめくり上げてペギーの膣内に入っていった。

「あうっ!!いやっ…ああっ…」
ペギーは悲鳴を上げた。

触手が膣内で激しく動き出す。

「ううっ…あ…あ…やめ…て…だ…め…」
ペギーは必死に耐えるがとても我慢できない。

「可愛がってやるぞペギー。お前は黒十字軍を継ぐ者を生むのだ!」
触手の動きがさらに激しくなりペギーの息遣いが激しくなる。

「あぁっ…あうっ!!…いっ…いくぅ…いやっ!…あっ!だめ…もう…いくぅううう!!」
ガックリとペギーの首が右に垂れ、ペギーはついに失神した。
彼女の太ももには総統の体液があふれている。

「よし。次の段階に移れ」
総統の命令を受けてゾルダーがスイッチを操作した。

赤い光線がペギーに浴びせられる。
短い失神状態から覚めたペギーは自分の体に違和感を覚えた。

「はっ!何これ!!」
ペギーの腹部が徐々に膨らみ始めた。

「まさか…私…」

「そうだ、お前はまもなく我が子を出産する。10ヶ月以上の月日が必要な過程も
この装置を使えば1時間で充分だ。
普通の地球人はこの負担に耐えられないが、ペギー、お前の体なら大丈夫だろう」
総統はニヤリと笑った。

「ゾルダーよ、足のベルトを外せ」

ゾルダーはペギーの下半身を自由にするとホットパンツのペルトを外しペギーの下半身を裸にした。
ペギーはすでに抵抗する力もなかった。

「やめて…いやよ…敵の子供を産むなんて…」
屈辱の中でペギーは赤い光線を浴び続けた。
どうしようもなく時間だけが過ぎていく。

「よし。間もなくだ。ゾルダーよ、準備はいいな」
総統がスイッチを入れると光線がさらに強くなった。

「あああっ!いや!もうだめ…あうっ!!」

「よし、ペギー、よくやった。お前は黒十字軍に未来をもたらしたのだ!ワッハハハ…」
総統の声を聞きながらペギーは気を失った。




それから数日後、黒十字城の内部では恒星間移動カプセルの準備が進められていた。

カプセルの中には手足をしっかりと拘束されたモモレンジャーの姿があった。
超光速移動の衝撃に耐えるため、ペギーは黒十字軍の手により
強制的にモモレンジャーに変身させられたのだ。
カプセルの行く先は黒十字総統の母星である。

「何とかしないと…このままでは…」
モモレンジャーがそう思った瞬間カプセル内に催眠ガスが充満し始めた。

「モモレンジャーよ。母なる星で我が同胞の恨みを受けて苦しみ抜くがいい!
二度と地球には帰れるとは考えないほうがいいぞ。ワッハハハ!」



ペギーを失い、無残な敗戦に沈むイーグル本部は黒十字城から高速の物体が発射されるのを観測していた。
だがその中にモモレンジャーがいることを隊員たちは知る由もない。

モモレンジャーはイーグル連絡員007こと加藤陽子が引き継ぐことになり、
新たなゴレンジャーのメンバーとしてスーツの着用訓練が始まっていた。