「あぁ〜〜〜おじさん、ごめんなさい!!」 そう叫ぶと、少年の半ズボンから盛大におしっこが流れ出て、ムチムチとした元気のいいフトモモを伝い 白いハイソックスにシミを広げながら流れ落ちた。 「い、いや、謝るのはおじさんの方だよ、君は何も悪くない!」 「うん!」 少年は少しべそをかいていたが、すぐに元の元気な声に変わった。 「ごめんね、おじさんのせいで…」 私が詫びると 「さあ、急がないと、暗くなっちゃう! 早く!」 そういいながら、また少年は走り出した。 気付くと、辺りは薄暗くなりはじめていた。秋は薄暗くなりはじめると一気に暗くなってしまう。 私は急いで少年の後を追った。 しばらくすると木々も疎らになり、道が開けてきた。 どうやら麓へ下りてきたようだ。 目の前が急に明るくなったと思った途端、明るさに溶け込むように少年の姿が消えた。 私は夢でも見ているような気分になったが、どうやら夢ではないようだ。 辺りはすっかり暗くなっていたが、遠くに明りが見えた。 明りを目印にすれば歩けそうな距離だ。私は明りを目指して歩いた。 しばらくするとたった1軒だけの古そうな温泉宿についた。辺りには何もない。 中に入ってみると人の良さそうな女将が応対してくれたので、私が事の顛末を話すと 「まぁまぁ、それはご大変なことで。どうぞごゆっくり御休みくださいませ。 長年宿をやっておりますが、時々同じようなことを仰るお客様がいらっしゃいますでな。 不思議なことでございますなぁ」 そういいながら部屋へ案内してくれた。 「なんでも、半ズボンに白いハイソックス姿で靴は履いてない男の子らしいですなぁ」 お茶をいれながら話す女将の話を聞き、私は思わず 「そうだ! 靴は履いてなかった! 同じだ!!」 そう叫んだ。 「なんとも不思議なことでございますなぁ。どうぞごゆっくり」 女将がそう言って下がると、私はゴロリと畳の上にひっくりかえった。 さっきまで気が張っていたが、安心した途端、急に疲れが出たようだ。 「あれ? なんだろう??」 ズボンの後ろポケットに違和感を感じて手を入れてみた。 「飴玉だ!」 やっぱり私は確かに少年と会ったのだ。 私を救ってくれた半ズボンを穿いた少年。 今でもあの飴玉は大切にしまってある。 完 |
★この物語はハクション…間違いましたフィクションです★
★かなりテキトーに書いてしまいました★
★スイマセン★
(MOMO)
戻る 一覧 次へ