< yyさん 1 - 33 >
白色半ズボン&白ハイソックスのご投稿で〜す。
さて、今回はどんなドラマが展開するのでしょうか?
てか、勝手にドラマ化してしまいます。スイマセン。
(MOMO)
人里を離れた山中に”それ”はあった。 ”それ”とは、『MOMO腿化成工業』の秘密実験場である。 新技術の漏洩を防ぐため、選ばれた開発部員だけで密かに開発実験が行われていた。 開発中の製品は、変形や加重によって発電する繊維と僅かな電力で発熱する繊維、それと限りなく透明でかつ強度があり 電気も通すという、それぞれ特殊な繊維で、製品化されれば省エネ、省資源が叫ばれる今、時代の寵児となりうる新製品である。 実験にはそれらの繊維で作られたハイソックス、ショートパンツ、ストッキングが使われた。 ハイソックスは、足裏部分に加わる加重と脹脛(フクラハギ)部分の変形により発電し、発電された電気はハイソックス と一体化されたパンスト状の透明ストッキングを通してショートパンツへ送られる。 透明ストッキングはそれ自体が電気伝導体で、発熱する機能を併せ持った繊維で作られていて、ハイソックスで発電された 電気をショートパンツへ伝えると同時に大腿部を暖める仕組みになっている。 もちろんショートパンツにも発熱繊維が使われていて、同じく体を温める設計だ。 開発部員の中からyyが選ばれ、業務命令により新型繊維で作られたショートパンツとハイソックス、そして透明ストッキ ングを着用することが義務付けられた。 発熱効果を実証するため寒い日ほどそのかっこうで野外活動をする必要があるのだが、幸い透明ストッキングは本当に 透明で素足と見分けはつかなかったものの、寒い季節に太腿丸出しのショートパンツとハイソックス姿では街中で奇異の 眼差しを向けられることも多かった。 yyはとても恥ずかしかったが、社運を賭けた新製品だけに成功を信じて恥ずかしさを押し殺し、そのかっこうで街を歩き、 電車にも乗った。 いつしか新型繊維の開発は最終段階にさしかかっていた。 |