たてもん
 “たてもん”は高さ約16mもある大柱に90余りの提灯を三角型に吊し下げ、その下に絵額をつけて長さ10m、総重量約5トンもあるそり台に立てて、80人ほどの人々によって威勢よく曳きまわす舟型の万燈です。この形は三方に贅物を山と積んで神前に供える形をかたどったもの、あるいは全体が帆をあげた漁船をかたどったものといわれます。また、神前に供え捧げ奉る言葉がなまり、“たてもん”と呼ばれるようになったといわれています。
 たてもん祭りは、毎年8月第1金曜日と土曜日の夜、諏訪町の漁夫の宮諏訪神社氏子の町内から7台の“たてもん”が繰り出されます。“たてもん”は、はっぴ姿の威勢のよい若衆によって曳き廻され、何百という美しい提灯の明かりが夜空を彩り、かけ声が海上に響き渡ります。若者の力のほとばしりによる“たてもん”の移動は天地も躍動するの感を与え、見る者の手に汗を握らせます。
 たてもん祭りは豪快、勇壮、かつ華麗で、その優美さはまさに夏の夜の風物詩です。そして今や魚津の誇る郷土行事の一つとなっています。
夜のたてもん祭り
由来
 “たてもん祭り”の由来を探ると、約300年前から大漁と海上の無事安全を祈る氏子の気持ちがこのような形となったといわれています。また、各町内がいくつかの提灯を台上に吊して町内をかつぎまわったものが、その後次第に提灯の数を増やし、明治の頃は25、大正の始めは50と数はさらに増え、今日のような形になったと伝えられています。また、昭和47年10月には7基の“たてもん”が県の有形民俗文化財に、平成9年12月には魚津のタテモン行事が国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。
たてもんボランティア募集
 毎年8月第1金曜日と土曜日に盛大に開催される「たてもん祭り」のボランティアを大募集中です。勇壮な海の祭りに参加して、夏の思い出をつくってみませんか。

1、開催日時  8月第1金曜日・土曜日(ボランティア参加時間)
         午後8時30分〜午後11時頃
         午後6時 大町公民館 受付
2、参加内容 各町内ー諏訪神社間のたてもん曳きて
3、募集人員及び募集期間 募集人員 300人程度
                 募集期間 7月末日まで
4、応募用件 小・中学生・高校生と保護者の方、高校生を除く18歳以上の男女
5、申し込み・問い合わせ
       「たてもん協力隊事務局」魚津市教育委員会 生涯学習課内
       TEL0765-23-1045

・活動時の保険は魚津まつり実行委員会で一括加入致します
・参加の皆様には「たてもんTシャツ」プレゼントと「お守り」を頒布致します