アイネイアー ミュレーシア
・の小部屋っ』
5/31更新
アイネイアー
ミュレーシア

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ミュレーシア(以降みゅ):やっ……。

アイネイアー(以降あ):こ……っ。

(口を開きかけて、じぃーっと、お互いを横目で見詰め合う)

みゅ:に……っ。

あ:みっ……。

(口を開きかけて、再びお互いを見やる二人)

みゅ:………………。

あ:………………。

みゅ:…………………………。

あ:…………………………。

みゅ:ええっと…………先にいーよ?

あ:ミュレーシアこそ…………どうぞ?

みゅ:………………。

あ:………………。

みゅ:えー……。

あ:あー……。

(後の先をとるか、先の先をとるか――視線で互いを牽制する二人。
ただねえ君ら、そんな牽制し合うほどのもんかね?)

みゅ:ど、どうしたのさ? いつもは真っ先に挨拶しようとするのに……。

あ:ミュレーシアこそ。普段の元気のよさはどこに行ったの?

みゅ:ボクは…………ボクだって、こーいう日くらいあるよ。

あ:私だって……言いにくい日もあるわ。

みゅ:………………。

あ:………………。

(再び、横目で互いを眺めやる二人。
いやだからさ、そこまでするほどの事じゃ……)

みゅ:えーっと…………。

あ:うー…………ん。

(困ったように二人とも、首を傾げる。
いや、つーかさ、いい加減にしとけよ、おまーら)

みゅ:…………とりあえず、はじめよっか。

あ:うん…………そうね。

みゅ:じゃ……。

あ:うん…………。

(し、しまらない始まりだな、おい)


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みゅ:えーっとね、今日のわだいはね……。
たとえば……これ……とか。

あ:あ、ああ、なるほどね。

みゅ:「アタシに触らないでっ!」っていう感じかな(あはは)

あ:そうねー。
電車の中でスイッチが入ってたりした時には、
回りも一緒に感電ね(くすくす)

みゅ:スイッチを入れたままにしてるのに、
間違えて脱いじゃったり(あはは)

あ:自宅で感電した後、目が醒めるのね。
多分、次の日になってるわね(くすくす)

みゅ:でもこれってー、銀行強盗とか、
犯罪者の人に使われたら大変だねー。

あ:そうねー触れないものねー。。。
どうやって捕まえるのかしら?

みゅ:やっぱりあれじゃない?
水かけて、このジャケットをショートさせて……。

あ:それで気絶させたところを捕まえるの?
じゃあ、これからの警察には、水鉄砲が必須ね。

みゅ:ぼうだんチョッキに、水鉄砲もって、
「手を上げろっ!」って叫ぶの?
うわあ、何となく平和な世の中が期待できそーだね(あはははっ)

あ:新しい産業が生まれそうね……。
銃弾の代わりに、
超高圧な水を打ち出す銃を製造するメーカーがこれからの主流ね(くすくす)

みゅ:警察と消防が一つになる時代が来るんだねっ。
「手を上げろっ」って言いながら、ウルト〇水流みたいに、
水がびゅーっと……(あははっ)
放火した犯人を捕まえるのと、火を消す人がどっちも同じで……。

あ:そうそう。犯人に対する想いもよりいっそう強くなるわね。
「くそっ、仕事を増やしやがって……どこのどの野郎だ……
放火する奴なんか、人間じゃないっ」
とか言ったりして(くすくすくす)

みゅ:ビニール手袋も必要になるかもよ?
感電した犯人を捕まえるのに。

あ:台所用手袋をはめた警官が、
「どうして俺が……」っていいながら?

みゅ:そうそうっ(あはは)
それでね、戻ってくると、
「そのまま皿洗いも頼む」っていわれるようになるの(あはははっ)

あ:警察が水仕事のプロになる時代が来るのね……(くすくすくす)

みゅ:ま、このジャケットをみんなが着る時代がくればねー、
こうなるかもねー(あははっ)

あ:あ、でも水を飛ばす銃っていうものの開発自体はしてると思うけどね。
銃に麻酔薬とか入れて撃ってもいいんだし。応用範囲は広いわよね。

みゅ:ふーん……でもどっちにしろ、
犯罪する人に逆に利用されると、うざそーだよねー(あははっと苦笑)
だってさ、このジャケット着た人見たら、
犯罪する人は感電させてから犯罪するよねー。

あ:そうねー(くすっと苦笑)
失神したら、何でもやり放題でしょうしねー。

みゅ:それこそ、「おびに短しタスキに流し」だよねー(あはははっ)

あ:確かに(くすくす)

でもね、ミュレーシア。「帯に短し襷に長し」よ。

みゅ:あ…………(ーー;)


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みゅ:次はねー、これっ

あ:「TinyWin 98」。win98の縮小化ね。
小さなメモリ上でも快適に動くwin98……。
要するに、エミュレーションするっていう事なのかしらね?

みゅ:どーなんだろーね?
縮小圧縮っていわれてるけど。ちょっと詳しくはわかんない。
しらべてないからー(あははっ)

あ:16MBのフラッシュディスクに収めるっていうことは、
win98のHDDの必要容量が330MB以上必要とされていたから……
大体20分の1以下になるっていう訳ね。
アプリケーションも圧縮するっていうから、本当に相当小さくなるわねー。

みゅ:うーん……前に「Wind〇ws CE」ってあったじゃない?
あれって、win98と違うの?

あ:OS的にはまったく違うOSだったと思うけど。
GUIはとてもよく似ていて、操作感覚も似ているから、
同じように感じるけれどね。
win98用のソフトは、CE上では動かないから、
CE用のソフトを用意しなくちゃならないし……
必ずしも、winと互換性がある訳じゃないから……。
でも、CEはパソコンなしで使えるという大前提があるでしょ?
だから、そもそも性質が違うものと考えた方がいいんじゃないかしら?
パソコンがあった方が使い勝手がいいそうだけど。

みゅ:ふーん……このTinyWin 98って、
CEの代わりになってくのかなって思ったけど、そうじゃないのかな?

あ:うーん……どうなのかしらね?
TinyWin 98というシステム自体が、
OSを圧縮縮小して使う為のデバイスと言っているし、代わりというよりも、
そういった能力を必要とする機器にOSを載せる為の、
新しいシステムになるんじゃないかしら?

みゅ:じゃあ、どういうものに使われるの?

あ:パームとか、いわゆる「ハンドヘルドPC」には、
このシステムが使いやすいでしょうね。
まあもっとも、アプリケーションをいくつインストールできるかっていう、
メモリやHDDの上限はあるでしょうけど。
そうね……このデバイスがどの程度の機器にまで用いられるのか、
どこまで汎用性があるのか、
どの程度の拡張性があるのかによって、
その用途は無限に広がっていくでしょうね。
もしPC本体に用いる事が用意で、拡張性に問題ないとしたら、
CPUのスペック、HDD容量、メモリ容量に絶対的な革命が起きるわね。
MS/DOSの頃のように、メモリ上にOSを常駐させて、HDDから読み込ませるのではなく、
メモリの速度で現在のシステムを用いる事も出来るようになるだろうし。

みゅ:ふわあ……メモリ上に常駐?想像もできないよ……。

あ:勿論、処理するアプリケーションにもよるだろうから、
どのくらいのメモリがあればそれが可能になるのか、予測できないけれど、
win98を16MBで使う事が出来るなら、不可能じゃないでしょうね。
実際、メモリを3G載せれば、
win98をメモリに常駐させて使う事も可能じゃないかって言われたし。
私も詳しくはないけれど、
確かPC2100で最高データ転送速度が2133MB/秒、
HDDだとUltraDMAで規格されているMode6でも最高133MB/秒……理論値だけどね。
これを比べただけでも、
メモリ上で動作すればどれだけ高速で動作するのか、よく判るでしょう?

みゅ:ふわあ……。やっぱり圧倒的に速いんだね〜〜。
そうか……そうすると、激速パソコンが出来るかもしんないって訳だねっ。

あ:データの処理速度は比較にならないほど速くなるでしょうね。

みゅ:ふわわ〜〜。これは今後を期待、だねっ!

あ:まあ、普通のパソコンで使えるのならっていう話だけど。
多分、メーカー側で設定しないといけないんだと思うから、
一般ユーザーが使えるとは思えないわね。

みゅ:う〜〜ん。
一般でも使えるようになって欲しいね〜〜〜。

あ:それこそ、
Tron」がもっと汎用的なOSになって欲しいんだけどね……。


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あ:私の方はこの話

みゅ:あ、世の中に優しいニュースだね。

あ:特に働いている人達にね。
今のこの時代って、休む事って重要じゃないかなって思うから。
心も、体もね。

みゅ:お金かせいでも使えないってこともあるしね〜。
不景気な世の中だけで、
きっとお金だけじゃ解決できない問題だってたくさんあるよ。
リラックスしないと、何かする気力も起きないしね♪

あ:私もそう思うの。
今って、ストレスでみんな疲れてるでしょう……。
今ってきっと、無意味に束縛の強い時代なんでしょうね……。
束縛されれば束縛されるほど、ストレスは強くなるもの。
勿論、今は昔に比べればずっといい時代だと思うわよ?
でも、悪くなってるところもあるわよね?特に今は下り坂だから。
だから、休む事って大事って思う。

みゅ:ほんとはさ、学生より、
仕事してる人の休みが多くなった方がいいのかもね。
学生と比べて、好き勝手できる時間が短いし……
それに、休みの間に使えるお金も、仕事してる人の方が多いんじゃない?

あ:それはどうかしらね?(苦笑)
最近の学生はお金持ってるみたいだし……
下手したら、社会人より使えるお金は多いかもしれないわよ?
社会人は仕事と生活に追われてるしね(苦笑い)

みゅ:あ、そっか。
……でも、世の中を動かしてるのは、
やっぱり仕事してる人なんじゃないの?

あ:そういう人達の意見が通らないのが、今の時代でもあるわね。
政治でも、経済でも、社会全体でも、
どこかでバランスを間違えているんじゃないかしらね。

みゅ:で、経済学者はそこをよくわかっていない時代、と。

あ:政治家達はさらに判っていないわね。特にお年を召した人達は、ね。

みゅ:どうしょうもない時代だね〜〜。

あ:いつでも、権力者の腐敗はあるものよ。
だから悪いのは、
社会の自浄作用がなくなっちゃった事なんじゃないかしらって思うけど。

みゅ:う〜〜、もう、うんざり(溜息)

あ:多分、国が愛国心を強要するようになったら、
もうおしまいなんじゃないかしらね。

みゅ:叩かれないと分からない、日本の政治家達、か……。
いつかまた、日本は戦争をするようになるのかな……?

あ:今のままだと、そうかもしれないわね。

みゅ:あーあ……。いやな展望がある時代だなあ……。


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あ:じゃ、最後にこれ。金星食。

みゅ:金星……食?

あ:そう。金星が月の影に隠れるの。
5月29日の午後にあったみたい。
日本から金星食が見られるのは1989年の12月以来の事だというから、
13年振りになるわね。

みゅ:へえー……。

あ:あんまりメジャーないから、あんまり知らないかもしれないわね(苦笑)
昼間の事だから、実際に目にした人はあんまりいないかも。
でも、日本各地で確認できたようよ。
あちこちで動画ファイルをUPしていらっしゃるから、
興味があったら見てみるといいかも。

みゅ:…………(動画DL中……)

あ:……どう?

みゅ:…………(動画閲覧中……)。
画像、荒いね。それにぶれてるし……。

あ:それはしょうがないわよ。
撮影していらっしゃる方はプロじゃないだろうし。

みゅ:ふーん……あっ!

あ:どう?

みゅ:へぇーっ! ほんとだ!
月は見えないけど、星が消えたっ!
へえええー!まるで空の中に吸い込まれたみたい……。

あ:今の私達は、こうした現象がどうして起こるのか、
知識として知っているから、実際に見ても驚く程度だけれど、
そうした知識のない昔の人達の驚きは、
私達のそれとは比較にもならないでしょうね。

みゅ:ふむーっ。
これは確かにびっくり。
すっかりなくなっちゃうんだねー。

あ:当然ながら、いわゆる太陽系の惑星全部に食があるのよ。
火星食、木星食、土星食、水星食、金星食……
メジャーなところだと、月食、日食

みゅ:そっかー。
星が星の影に隠れてみえなくなる事だもんね。
太陽系の惑星くらい近ければ――といってもすっごい遠いけどねー、
そういう食って起こるんだね。

あ:日本で見られる月食は、
多い時だと年に4回もあるみたい。
日食は……9年で4回なんですって。

みゅ:ふーん……
やっぱり、地球って、動いてるんだねー。

あ:ふふふっ(くすくす)。
そうね。

みゅ:あっ!?
どうして笑うのーっ?

あ:いいえ。
確かにミュレーシアの言った通りだって思って。
私達は広い夜空の一角に住んでいて、
そこから空を覗いてるのね(にっこり)

みゅ:うん……そうだね……(こっくり)

あ:今度の皆既月食が、2004年5月5日の3時半くらいから、
皆既日食が 2012年に見られるそうだから、
もし興味があれば、見てみるのもいいかもね。

みゅ:多分その頃になったら、またニュースでやるねー。
特に皆既日食は。

あ:そうね。
天文学上でも、
一般の人に1番分かりやすいイベントだからね。

みゅ:今度は見てみたいな♪

あ:私も♪


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みゅ:えっ……と……。
(ちらっとアイネイアーを見て、もじもじする)

あ:あ………………。
(ミュレーシアに見られて、視線を外してもじもじする)

みゅ:………………。

あ:………………。

(何となく、ちらちら見ながらもじもじする二人……。
おめーら……またか)

みゅ:えーっと……。

あ:…………。

みゅ:ね、ねえ…………?

あ:………………え? あの……なに?

(二人して、視線をそらしたまま)

みゅ:えーっと……さ。

あ:ん…………。

(さらにもじもじする二人。………………あのなあ)

みゅ:えーっと……あの……。

あ:うん…………。

(……………………おい)

みゅ:えっと……あの……その……。

あ:…………。うん……。

(……………………ふー……)

みゅ:えーっと……。

あ:…………。

(………………くっ……。おめーらねえ……(ーー;))

みゅ:あーっ、もうっ!
こんなのやだっ!
もうやめようよっ!
ボクが悪かったから!

あ:えっ?
あの、ええ……っ?
あの…………うん、そうね。
……私も、やだわ。
……御免なさい……。

みゅ:ううんっ!
アイネイアーは悪くなよっ!
ボクがしつこかったから……!

あ:いいえ。
私も言いすぎたし……。
御免なさい。

みゅ:もーいいよいいよっ。
やっぱりこんなのボクに合わないやっ!

あ:……私も。
やっぱり、こんなのはいや。

みゅ:………………へへへっ(てれてれ)

あ:………………ふふっ(くすくす)

(二人して見詰め合って、
くすくすと照れくさそうに笑い出す。
…………やれやれ)

みゅ:えっと……。

あ:あ…………。

みゅ:ううん、今日はボクがやるよ。
そんなうまい事はいえないけど……。
えーっと。
今日はどうもありがとうございました。
何だか変なの見せちゃいましたけど、
これにこりずに、また来て見て下さい。

あ:…………くす。
今日は、ご挨拶も出来ず、本当に申し訳ありませんでした。
皆様のご不興とならなければいいのですけれど。
でも、また来てくださいね。

みゅ:ほんとうにありがとうございました。
では、また!

あ:本日は有難うございました。
ごきげんよう、皆様。
次の機会にお会いさせて頂くことを、楽しみにしております。
有難うございました。

みゅ:ばいばーい!!













みゅ:ほんとにごめんねぇ。
なんか変な事になっちゃって。

あ:ううん、いいのよ。
……私も、ちょっと言い過ぎたと思うから。
アイネイアーだってちゃんと挨拶しているんだから、
こんなに畏まる事なかったのにね……。

みゅ:うううんっ。
これからはもうちょっと真面目にやるよ。ごめんね。

あ:いいのよ。もうちょっと気楽にやりましょうね(にっこり)

(微笑んで見詰め合う二人……。雨降って、地固まる、か……)

みゅ:……………………。
ねえ、さっきからうるさい奴がいると思うんだけど。

あ:………………。
そうね。勝手な事ばっかり言ってる人がね。

(………………。おっ? ……こっちを睨んでる……?)

みゅ:ちょっと、お昼っ!
こっちに来なさいよっ!

あ:そうね。
ちょっとこっちに来て、話を聞いてもらいたいわ。

(えっ? あ、いや、俺はちょっと……)

みゅ:ほら、いいからっ!
こっちに来いってばっ!

(いや、しかしだな……)

あ:その、さっきからの失礼な態度について、
こちらに来て説明して欲しいものですわ。

(あ、いや、その、説明って……)

みゅ:さっきから言いたい放題いいやがってえっ!
こっちにだって言いたい事くらいあるぞっ!!

あ:ミュレーシアの言う通りです。
そこにいては何ですから、こっち来て、
今までの行動の説明をちゃんと伺いたいものですわ。

(いや〜しかし……だな、その……)

みゅ:む〜っ!
煮え切らない奴だなっ!
今からそこへ行くから、待ってろよっ〜〜!

あ:…………ま、どうせ逃げ切れるとは思えないけれど、ね。

(…………おいおい……。本気だよ……。
……えー、君たち、もうちょっと冷静にだね……)

みゅ:もんどうむよー!!

あ:詭弁は受け付けません。

(あー…………。皆様、そろそろやばくなって来たので、
私も逃げます。それではごきげんよう。さようなら〜〜)

みゅ:あーっ! やっぱりにげやがったなあっっ! ちょっとまてーっ!!

あ:無駄な足掻きを……。
愚か者の末路はいつも決まっているのに……(くすくす)

(私の身の無事を願いつつ……GO to Next time)