< あ〜うっ! さん  4 - 19 >

こんなことになろうとは・・・
(あ〜うっ!)

汗ばんだ肌のような湿気を含んだその空間は、まるで蜃気楼のように森の中で揺らめいて見えた。
木の葉を踏みしめる音に振り向くと、デニム半ズボンを穿いた青年が、ふらふらとこちらに向かって歩いて来るではないか。

思わず半ズボンから曝け出された大腿部を凝視してしまったが、彼はこちらの視線にはおかまいなしで
まるで何かに引き付けられるような足取りで目の前を通り過ぎて行った。
僕は、そっと彼の後を追った。
・・・
(MOMO)


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