ルシエンの祈り



「わたし、イエスさまに、心の中にお入りくださいってお願いしたの。」
アンネットは、こう言いました。

とにかくアンネットは、イエスさまに心の戸を開いてから、
全く違う人のようになったのです。
今まではうぬぼれが強くて、なかなか人を許しませんでした。
しかし、今は、本当にけんそんで親切です。

ルシエンは、まだ、イエスさまに心の戸を開けるということが、
どういうことなのか、わかりませんでしたが、
イエスさまは今もなお、すばらしいことをなさっておられるということを知ったのでした。


ルシエンは、棚から、ほこりだらけの古い聖書を下ろして、
学校で聞いた、イエス様のお話を読みました。

イエスさまは、目の見えない人を見えるようにされ、
病気の人を治し、死んだ人を生き返らせなさったのです。
また、イエスさまは、歩けなかった人を、歩けるようにもなさったのです。


起きなさい。
寝床をたたんで、家に帰りなさい。

(マタイの福音書 9章 6節)


もし、イエスさまが今本当に生きておられて、
アンネットの心を変えられたのなら、
ダニーの足もよくしてくださるに違いありません。


ルシエンは、牛小屋の屋根裏にかけ上り、
何ヶ月か前に、はげしく泣いたあの場所にひざまづき、
心から神さまに祈りました。
ダニーの足をよくして、もう一度ふつうに歩けるようにしてくださいと祈ったのです。






ソリ大会の日が近づいてきました。

ルシエンは、ダニーのために、ソリを作りました。
小さくても、がっしりしたソリで、足の不自由なダニーのために、工夫がしてありました。

ダニーは、他のみんなと同じように、雪の上を滑ることが出来たのです。




















戻る