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アニマらス村の夜
2007年2月3日
夜中に目がさめたぼくは、村を散策することにした。
村役場は、夜中まで開いていた。
暇つぶしに覗いてみる。
昼間とは違って、窓口にいたのは、紫のペリカンだった。
あらぬ方向を睨んでて怖い。
話かけてみる。
紫ペリカンは、なにか、ぶつぶつ言ってる。
仕事をする気はあるらしい。
別に用事は無いんだけどね。
*意訳*
「あっそ。 出て行くとき、尻尾をドアに挟まないでね。」
(ぶらついてんじゃねーよ、シッシッ!)
アメリカのぺりみはウィットがある。
村役場から出ると、チーフに呼び止められた。
なんだか、難癖つけられてるっぽい。
言葉はわからずとも、なんかヤバイ状況に突入してるっぽい。
異国は怖ぇ〜〜!
いや、ぼく、怪しいものじゃ無いんですけど。
ぼく、ヤクザでもマフィアでも売人でもありませんて、ダンナ!
何か、ぼくのこと調べられてる?
え? え? 何を驚かれてるんですか?
どうかしましたか?
もしかして、手配中の窃盗団かなんかと間違えられてるっぽい?
個人情報を教えろとか言ってきたよ。
誕生日を教えたところ、
あっさりとぼくが潔白だとわかってもらえたようだ。
謝ってるようでもあり、小馬鹿にされてるようでもあり……。
一応、開放されたみたいだけど、
ヨソ者のぼくは、村人の監視対象にされたっぽい。
やっぱり、みしらぬ村を夜中にひとりで出歩くものじゃないね。
ふと見上げると、夜空には満月が出ていた。
どおりで、オオカミが殺気立っていたわけだ。
そういえば、トムきちの店でバイトがまだだったっけ?
ま、いっか。
また今度で。
というわけで、今日はおしまい。
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